カナダのResearch In Motionは1月30日(現地時間)、「BlackBerry Business Cloud Services for Microsoft Office 365」の提供開始を発表した。Microsoft Exchange OnlineなどのサービスとBlackBerryを連携するクラウド型の製品で、同サービスの既存ユーザーはそのまま追加チャージなしでBlackBerryから新サービスを利用できる。
このサービスは昨年2011年3月に米MicrosoftとRIMが、同年内での無償提供開始を発表していたもの。当初予定よりは若干遅れたものの、正式ローンチとなった。Office 365はMicrosoftが提供する、同社中小企業向けクラウドサービス製品だが、これをBlackBerryからコネクタや中継サーバ等の設置なしで無償利用可能にするのが今回発表の新製品の狙いとなる。また単純にOffice 365へのアクセスと同期機能だけでなく、下記にあるような「BlackBerry Enterprise Server (BES)」が持つBlackBerry端末の管理機能も盛り込まれているのが特徴の1つとなる。
- 「BlackBerry Balance」による仕事用と個人用での端末内でのコンテンツの使い分け
- WebベースのコンソールによるBlackBerry端末の管理とプロビジョニング
- ユーザーが専用コンソールからデバイスパスワードのリセットや、リモートでのロック/ワイプを設定可能
すでに世界50カ国以上でのサービス提供開始がアナウンスされており、詳細はBlackBerryのクラウドサービスページを参照のこと。