ソニーは30日、デジタルカメラ「サイバーショット(Cyber-shot)」の新モデル「DSC-TX300V」を発表した。発売は3月9日で、価格はオープン。推定市場価格は50,000円前後となっている。
厚さがわずか16mmという超薄型モデルながら、豊富な機能を搭載するモデル。無線LAN(Wi-Fi)接続機能を搭載することで、スマートフォンやタブレット端末との連携が可能になった。
具体的には、まずDSC-TX300Vを無線LANに接続させておき、スマートフォンから無線LAN経由で本機に接続する。するとスマートフォン上でDSC-TX300V内にある画像を閲覧でき、指定したものをコピー、FacebookやTwitterなどのSNSへアップすることができるのだ。スマートフォンからダイレクトにメールの画像添付を行うことも可能。スマートフォンやタブレットにはあらかじめ、「PlayMemories Mobile」をダウンロードしておく必要がある。なお、動画の閲覧・コピーには対応していない。
撮像素子は新開発の有効約1,820万画素・1/2.3型Exmor R CMOSセンサー(裏面照射型)で、高精細な写真を撮影できる。また、画像処理エンジン「BIONZ」も進化。全画素超解像技術による画素補間や連写画像合成により、高感度撮影時のノイズを従来比で約1/6にまで低減している。AF速度も明るい場所で約0.13秒、暗い場所でも最速約0.25秒(いずれも同社による測定条件下)と、暗所でも高速撮影が可能。「プレミアムおまかせオート」時の最高感度はISO12800となっており、総合的に暗所撮影に強くなっているのが特徴だ。
画面は液晶より高輝度で視認性が高い有機EL方式のタッチパネルを採用。サイズも3.3型と大きめで、表示画素数は約122.9万ドットとなっており、精細な画像表示が可能となっている。なお、近接無線通信技術「TransferJet」を本体に内蔵しているので、撮影した画像は、テレビでも楽しみやすくなった。付属するTransferJet対応のパッド状クレードル「マルチステーション」をテレビと接続しておき、その上にDSC-TX300Vを置くだけで撮影した画像や動画を閲覧できるのだ。マルチステーションは非接触充電にも対応しているので、上に置いておくだけで充電も可能となっている。
そのほか、水深5mまでで利用可能な防水設計(JIS/IEC保護等級8相当)や、JIS/IEC保護等級5(IP5X)相当の防塵設計、耐低温設計となっているうえ、位置・方位情報やログ記録が可能なGPS・コンパス機能など、アウトドアでの利用に適した機能を多く搭載する。
主な仕様は、動画の記録画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)、レンズが焦点距離26~130mm(35mmフィルム換算時)の光学5倍ズーム設計(全画素超解像ズームは10倍)、開放F値がF3.5~F4.8、ブレ対策機能が光学式手ブレ補正となっている。対応感度はISO64~ISO12800、記録メディアはメモリースティック マイクロ(Mark2含む)とmicroSD/SDHCカード、内蔵メモリ(約105MB)が利用可能で、記録形式は静止画がJPEG(2D静止画)、MPF(3D静止画)、動画がAVCHD、MP4となっている。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約220枚。
サイズはW95.5×D16×H58.3mm、重量は本体のみで約119g、バッテリーとメモリースティック マイクロを含む状態で約134gだ。