ENVY15はパフォーマンス重視のモデルだけに、基本性能も充実している。CPUにはIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)を採用しており、4コア、8スレッドで動作する。グラフィックスはAMD Radeon HD 7690Mを搭載するが、利用シーンによってはより省電力なプロセッサー内蔵のIntel HD Graphics 3000に切り替えることも可能。

評価機(直販のHP Directplusモデル)の場合、メモリは8GB標準で搭載していた。またストレージは、インテル製300GB SSDを採用。そのため読み書きのスピードは非常に速く、CPU負荷の高いソフトもサクサク快適に操作できた。パフォーマンスをチェックするため、PCMark 7でベンチマークを計測してみたところ、PCMark Scoreは4032となった。また、Windowsエクスペリエンス インデックスでは下の図のようになった。ノートPCとしてはかなり高いパフォーマンスだと言えるだろう。

CPUはIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)。タスクマネージャーを確認すると、8スレッドで動作している

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサやSSDのパフォーマンスが非常に高いことが分かる

ちなみに、本機には衝撃が加わったときに自動でハードドライブのヘッドをセイフティゾーンへ回避させる「HPプロテクトスマート・テクノロジー」も搭載されているが、ストレージにSSDが採用されているため、この機能は無効化されている。

ハードディスクを衝撃から守る「HPプロテクトスマート・テクノロジー」の画面。評価機の場合は、ストレージに物理的な駆動パーツがないSSDが採用されていたため、この機能は無効化されていた

パフォーマンスの高さと同時に注目したいのが、サウンドのクオリティだ。本機にはヘッドホンなどで有名な世界的オーディオブランドの「Beats Audio」ステレオスピーカーを6基と、サブウーファーを2基搭載している。そのため、ノートPCの内蔵スピーカーとは思えない迫力あるサウンドを楽しむことができる。その音場の広さや解像感の高さ、低音の力強さは、素人耳にもはっきりと分かるレベルだ。

本体には「Beats Audio」ステレオスピーカとサブウーファーが搭載されており、臨場感あふれるサウンドを楽しめる

本機は、この高品位なサウンドを活かすため、本体右側面に音量を制御するためのアナログ・ボリュームコントローラーを搭載している。このダイヤルの動きは非常になめらかで、微妙な調整をしやすいのが特長。

本体右側面に搭載されているアナログ・ボリュームコントローラー(左)とボリューム調節時の画面上の表示(右)。ダイヤルを回すことで音量を直感的に制御できる

また、イコライザーなどの「Beats Audio」専用ソフトもプリインストールされており、好みに合わせてサウンドをきめ細かく調整できるのもうれしい。

プリインストールされている「Beats Audio」専用ソフトの画面。好みに合わせて音を調節することができる

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