俳優の阿部寛と女優の新垣結衣が22日、東京・日本橋で行われた、映画『麒麟の翼』の日本橋凱旋イベントに出席した。
映画『麒麟の翼』の日本橋凱旋イベントに出席した新垣結衣(左)と阿部寛 拡大画像を見る |
映画の舞台となっている日本橋や人形町に在住・勤務の約200人が招待されたイベントでは、阿部が「2年に渡って撮影してきて、街の皆さんの仲間に入れてもらえた。非常に良い環境で撮影出来て、本当にありがとう」と感謝を伝え、新垣が「新しい思い出の場所ができてうれしい。街の方が、本当にこの街を愛しているんだと感じました」とあいさつすると、観客からは大きな拍手が起こった。
映画『麒麟の翼』は、東野圭吾原作の"加賀恭一郎シリーズ"最新作を映画化したもの。東京・日本橋の麒麟像の下で男性の刺殺体が発見され、刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、独自に捜査を進める。加賀は、"なぜ被害者は刺されたまま助けも求めず、8分間も歩き続けたのか? 誰に何を伝えようとしていたのか?"という謎を解き、すれ違う心が起こした哀しい殺人事件の真実を見つけ出せるのか――というストーリーで、去年4月には、前作の『新参者』がTVドラマ化されている人気シリーズ。映画は、28日から全国公開。
阿部は「お店の方とか久しぶりの再会があって、第2の故郷に帰ってきた感じでした。日本にも街ぐるみで撮影に協力してくれる場所があるんだと思いましたね」と撮影を振り返ると、ヒロインを演じた新垣も「撮影中、ちょうど水天宮で被災地の方への御祈祷が行われていたんですが、神主さんが『この映画が、被災地の方を元気づけられますように』とお祈りしてくれたんです。日本橋の方達の温かさを感じました」とエピソードを披露した。ドラマ『ドラゴン桜』以来、6年ぶりに阿部と共演した新垣は「阿部さんに、鋭い目線を向けられて幸せでした」とニッコリ。実は『新参者』のファンだったそうで、「ミーハーなので、あの2人に事情聴取されてる自分がいるって思ってました」と明かした。
舞台あいさつ後は、レッドーペットが敷かれた日本橋の麒麟像前でフォトセッションが行われ、新垣は「大事な場所なので、麒麟像にスポットライトが当たっててうれしい」と笑顔で麒麟像を見上げ、阿部は「麒麟像を見ると、身が引き締まります」と感慨深げに語り、「この映画は今までに無い程、加賀が感情を出していて人間味がある。より深い人間ドラマになっていると思います。ミステリーはもちろんですが、この映画を観て家族や恋人との繋がりを感じてもらえれば」とPRした。