NHK大河ドラマ『平清盛』の世界を展示で再現する「KOBE de 清盛 2012 ドラマ館」が21日、神戸市中央区のハーバーランドセンタービル1階に開館し、オープニングイベントに清盛役の松山ケンイチ、清盛の妻・時子役の深田恭子が出席した。

「KOBE de 清盛 2012 ドラマ館」のオープニングイベントに出席した松山ケンイチ(左)と深田恭子 拡大画像を見る

清盛ゆかりの地である神戸にオープンした同施設では、『平清盛』の撮影で使用された衣装や小道具、現在の神戸市兵庫区に清盛が造営を進めた福原京のジオラマなどを展示。清盛に扮した松山の等身大フィギュアもお目見えし、一緒に記念撮影も可能だ。

館内を見学後、公開トークショーに臨んだ松山と深田。自身の等身大フィギュアと対面した松山は「このクオリティーの高さは何なんだ! と驚きました。オーラも出ていて、俺より3倍ぐらいかっこよかったです。よく見ると、手の産毛なんかもちゃんと再現されている。作った方は凝った人だなと(笑)」と話し、その完成度に感激しきりだった。

また、神戸について「ファッションなど新しいものが生まれてくる街というイメージがある。清盛も日本の将来を見据えて、誰もが考えなかったことをやった先進的な人。清盛のスピリッツを受け継いでいる街ですね」と松山。深田は「いろんなものが詰まっている街だと思いました。ゆっくり観光してみたいですね」と印象を語った。

さらに、それぞれの役柄について思いを語った2人。松山は「常識にとらわれない生き方をした人。自分とは何なのか? と悩み苦しみながらも、自分のやりたいことをやり遂げる力があった人」と清盛像を。深田は『源氏物語』をすべてそらんじるほどその世界に心酔していたという時子を演じるにあたり、「台本に『源氏物語』の一節が出て来ると何度も復唱してみたりとか。毎日『源氏物語』漬けです(笑)」と役作りのエピソードを披露。「破天荒な清盛を妻として支えていくのは大変だったと思いますが、それだけに時子は強い女性だったと思います。そんな時子を力強く演じたい」と意気込む深田に、松山も「清盛も時子もパワフルな人。深田さんとのお芝居はパワフルな空気感になると思う。僕も負けないようにがんばりたいです」と発奮していた。