女優の桜庭ななみと俳優の松坂桃李、田中圭が21日、東京・テアトル新宿で行われた、映画『ドットハック セカイの向こうに』の初日舞台あいさつに出席した。

映画『ドットハック セカイの向こうに』の初日舞台あいさつに出席した桜庭ななみ 拡大画像を見る

映画『ドットハック セカイの向こうに』は、2002年からゲーム、アニメ、コミックなど様々なメディアで展開されてきた『.hagk』シリーズ初のオリジナル劇場版3DCGアニメーションで、現実と虚構の2つの空間を通して、少女の成長と恋と冒険が描かれている。福岡・柳川に住む中学生の有城そら(桜庭)は、周囲が全世界規模のオンラインゲーム"THE WORLD"に夢中になっている中、1人ゲームをやったことがなく、疎外感を感じていたが、意を決してゲームの世界に飛び込む。幼馴染の岡野智彦(田中)とクラスメイトの田中翔(松坂)の2人とゲームを通じて距離を縮めていくが、プレイヤーが次々に意識不明に陥る事件が発生して――というストーリーで、映画は全国公開中。

舞台あいさつには、松本洋監督も出席し、「世の中分かりやすく出来てないし、曖昧な境界線の世界観を出したかった。10年来の夢が叶いました」と感慨深げ。「映画としては良い事なんですけど、動きがリアルで細かくて合わせるのが難しかった」(桜庭)、「芝居とは違って、声だけで表現するのは難しいですね。ボソボソ喋る役柄なんですが、監督から『もっとテンション下げて!』って怒られてました」(松坂)とそれぞれ収録を振り返ると、松本監督は、田中に関しては「イメージ通りで、ほぼ一発OKだった」と絶賛したが、「松坂さんは元気すぎちゃって……。桜庭さんは、ちょっとだけリテイクが多かったな?」と2人には辛口コメント。桜庭は「ちょっとだけ……でした? 次は人間じゃないキャラがやりたい。口が無い役とか」と苦笑いしながらも、「ガッツで頑張りました!」とアピールした。

同作では、3人の恋模様も描かれているが、桜庭は「"岡野"くんは、一緒にいて楽しい。気を遣わないし。"田中"くんは物知りで素敵です。どっちも魅力的で選べない」と話し、田中は「昔、告白しようとして呼び出したんです。雰囲気で相手も告白かなって分かってるじゃないですか。でも、3時間も言えなくて……。だんだん、もう言わなくていいかってなっちゃって」と自身のほろ苦いエピソードを披露。役柄と同じ14才の頃について聞かれると、桜庭は「テニス部だったので、毎日部活をしてました。本当に真っ黒で、靴下脱いでも履いてるみたいな」とニッコリ。松坂は、漫画家になりたかったそうだが、「今年の正月に実家で、当時のジャポニカ学習帳を見たんですけど、まぁへったくそで(笑)。才能無かったんだなぁと」と明かし、笑わせていた。