京都銀行は18日、中国の「銀聯(ぎんれん)カード」を使った、現金自動預払機(ATM)での「現金引き出し」および「残高照会」サービスを開始した。同行での手数料は無料。

銀聯カードは、中国国内の銀行間ネットワーク決済を行う「中国銀聯」に加盟の金融機関が発行するカード。発行枚数は約25億枚に上るという。

今回開始したサービスは、NTTデータが新たに地銀共同センター向けに提供する銀聯接続サービスを、同行がファーストユーザーとして利用するもの。これにより、銀聯カードによる同行ATMでの日本円現金引出しおよび残高照会が可能となった。

18日より同行本店営業部にて試行を開始し、2月1日には京都市内9カ所10台のATMにて取扱いを開始する予定。設置場所は、本店営業部、四条支店、三条支店、西院支店、金閣寺支店、銀閣寺支店、JR京都駅(2台)、地下鉄京都駅、地下鉄烏丸御池駅。

同行では、国際観光都市である京都において、中国人観光客(※2010年の京都市内宿泊者は7万6,000人)および留学生が日常利用するキャッシュカードで、日本円の引き出しが可能となることから、「地元観光産業や経済活動に寄与するものと考えている」としている。