いまでこそ国産自動車メーカーも参加して大きなブースを構えているけれど、そもそも東京オートサロンはパーツメーカーとガレージショップの祭典だった。もちろんそのコンセプトは現在も受け継がれている。オートサロンの代表的なブランドと、ユニークなカスタムカーを紹介しよう。
ゴージャスなエアロパーツといえば「ベイルサイド」
ベイルサイドは大胆なデザインのエアロパーツで有名なメーカーだ。張り出しの大きい、複雑な造形が特徴でお目立ち度バツグン。映画『ワイルド・スピード』にもベイルサイドデザインのエアロパーツ装着車がいくつか登場しているという。近年は外国車にも力を入れているようで、スピード感よりも重厚感や豪華さの演出にこだわりを見せている。
エンジンチューンパーツなら「HKS」
半球形エンジンエアクリーナー、通称「キノコ」「毒キノコ」でおなじみのHKS。今年はGT-RとS2000をメインとした出展だった。「HKS R35 GT1000 CONCEPT」はタイムアタックを想定して開発。1000PSオーバーの性能を前提とし、吸排気系、ミッション、エンジンパーツなどを開発。S2000はスーパーチャージャーをインストールし、354PSを叩き出す。
ストリートチューンの「Kansaiサービス」
国産スポーツカーのトータルチューニングで定評のある関西サービスは、GT-Rのサーキット版とストリート版、CR-Z、ランサーエボリューションX、インプレッサWRXSTiのチューンドカーを展示。
自社パーツと市販パーツを巧みに組み合わせたハイスペック仕様でありながら、すべて公道走行可能なモデルとなっていた。
快音と快速を融合する「FUJITSUBO」
マフラーの定番ブランド・FUJITSUBOは、KENSTYLEとコラボレーションしたJUKEを展示。ヒップを高く持ち上げ、床面に鏡を敷いて、磨き上げられたマフラーの造形美を見せてくれた。
ロータリーへのこだわり「RE雨宮」
RX-7、RX-8など、マツダロータリーエンジンのチューナーとして有名なRE雨宮は、他ブース提供、デモランを含めて9台の布陣。「雨宮 NA Super-7」は東京国際カスタムカーコンテスト2012のチューニングカー部門で最優秀賞に選ばれた。