富士フイルムは18日、30倍ズームレンズを搭載するデジタルカメラ「FinePix HS30EXR」「FinePix S4500」の2モデルを発表した。発売は2月11日で、価格はオープン。推定市場価格はHS30EXRが50,000円前後、S4500が30,000円前後となる見込みだ。
高画質なEXR CMOSに超解像利用時は60倍までのズームが可能な「HS30EXR」
HS30EXRは撮影シーンに応じて「高感度・低ノイズ優先」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」と3つの撮像方式を切り替えるEXR CMOSセンサーを搭載する高級機。焦点距離24~720mm(35mmフィルム換算時)の光学30倍ズームレンズを搭載するのに加えて、60倍までは画質劣化の少ない超解像ズームが行える。EXR CMOSセンサーはさらに進化し、ISO3200以上の高感度撮影時に発生しやすいノイズが約30%低減された(従来モデル「HS20EXR」比)。
また、撮影条件に応じて最適な設定を適用する「プレミアムEXR AUTO」は、従来の99パターンから103パターンの認識へと強化。三脚を使用した夜景撮影にも対応した。高倍率ズーム時に発生しやすいブレ対策のための三脚使用に配慮されている。
バッテリーは大容量のものを採用し、CIPA準拠の撮影枚数は約600枚となっている。
その他の主な仕様は、撮像素子が有効1,600万画素の1/2型EXR CMOSセンサー、レンズの開放F値がF2.8~F5.6、対応感度がISO100~ISO12800(ISO6400、ISO12800時は画像サイズに制限あり)。静止画以外に、1,920×1,080ドット(フルHD)の動画も撮影できる。背面に約46万ドット・3型液晶モニターを備えるほか、上部の0.26型・約92万ドット・視野率100%の液晶ファインダーも利用可能だ。撮影データはSD/SDHC/SDXCカードと、本体内蔵メモリ(約25MB)に記録できる。
サイズはW130.6×D126×H96.6mm、重量は本体のみで約637g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約687gだ。
30倍ズーム機ながら価格を抑えた「S4500」 - 単3形乾電池も利用可能
S4500はエントリーユーザーでも気軽に30倍ズーム機を楽しめるよう、価格を抑えたモデル。撮像素子は有効1,400万画素CCDで、HS30EXRがEXR CMOSを採用していたのと差別化が図られている。また、超解像ズームにも対応していない。
高倍率機ならではのガイド機能も搭載。撮影範囲外の状況を確認して狙った一瞬にシャッターを切るための「ねらい撮りズーム」が可能となっている。また、一度のシャッターで等倍、1.4倍、2倍と3段階のズームで撮影を行う「ズームアップ3枚撮り」にも対応。
また、HS30EXR同様に液晶ファインダーを搭載しており、しっかりホールドして撮影すればブレを発生させにくい。ファインダーはサイズが0.2型、表示画素数が約20万ドット、視野率が約97%だ。
その他の主な仕様は、撮像素子のサイズが1/2.3型、レンズの開放F値がF3.1~F5.9、対応感度がISO100~ISO6400(ISO3200、ISO6400時は画像サイズに制限あり)。動画の記録画素数は1,280×720ドットの動画も撮影できる。背面モニターは約23万ドット・3型液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードが利用可能。データ記録用のメモリは内蔵していない。バッテリーは単3形電池×4本を使用する。
サイズはW118×D99.8×H80.9mm、重量は本体のみで約448g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約543gだ。