第12回レスキューロボットコンテスト 開催要項

「第12回レスキューロボットコンテスト」は、2012年7月8日(日)に競技会予選を、8月10日(金)~12日(日)に競技会本選を開催する。

既に参加チームの募集は開始しており、1月31日(火)までに公式サイトで公開されている応募要項に従って、書類を提出する必要がある。

書類には、チーム紹介のほか、ロボットの特徴や重要な機能、チームレスキュー戦略やレスキュー活動に関する考え方を図解と文章でアピールする。この提出書類を審査員が審査し、16~20チームを選抜する。ちなみに書類審査の結果も、レスコン大賞の選出に加味される。第11回レスコンに提出された応募書類は、公式サイトで公開されているので、応募を検討するチームは一読しておくといいだろう。

書類審査をクリアしたチームに対して、委員会よりロボット製作用にレスコンボード3セットとリチウムリン酸鉄専用充電器が貸与される。レスコンで無線機器として使用できるのは、このレスコンボードと委員会が認定した電波機器のみなので、注意が必要である。なお、レスコンボードの使用数に制限はない。追加で必要な場合は、委員会を通じて購入が可能。

第12回大会の変更事項として、レスキューダミーの改良とレスコンボード内の自作プログラムが使用可能と告知があった。

レスキューダミーとは、レスキュー活動における要救助者役の人形である。これまでの角ばったボディから丸みを帯びたより人間らしいスタイルへと変わる(画像13)。

レスコンボードはTPIP2を2台とTPIP1台が貸与される。このうちTPIP2は、コンピュータ内部に自作プログラムを転送し実行が可能となった。これにより、レスキューロボットをライントレースで自律移動するなどの新たなチャレンジが可能になるという(画像14)。

画像13。新要救助者役人形(向かって右)は、ボディが丸みを帯びてより人間に近づいた

画像14。遠隔操作IPシステムのプラットフォームTIPI2(通称レスコンボード)の特徴

最後に、第11回レスキューロボットコンテストでレスキュー工学大賞を受賞した大工大エンジュニアチーム のデモンストレーションが披露された(画像15・16)。

画像15。家ガレキの中から、2台のロボットが協力してダミヤンを救助するデモンストレーション

画像16。ロボットに搭載されたカメラで周囲の状況を把握し、ロボットを遠隔操縦で動かす

レスキューロボットの開発研究に注目が集まる中、若い技術者達がどのようなアイデアを実現してくるか期待したい。