International CESのプレスカンファレンスで、LenovoがPCの新コンセプトモデル「YOGA」を発表した。IdeaPadとして製品化される予定だが、YOGA(ヨガ)のコンセプト名が示すように、その形態を様々に変化させることで、ノートPCやタブレット以上の用途に適用することを目指す。そのYOGAの試作機が出展されていたので、これをレポートしたい。
まずYOGAは、通常の状態では13.3型の液晶ディスプレイを備える薄型ノートPCの形態をとっている。ボディ表面はマグネシウム製で、スタイリッシュなUltrabook、といった佇まいだ。ハードウェアベースは「次世代の超低電圧版Intel Core」(展示スタッフ)とのみ説明されたが、リリース時期が「Windows 8の登場と同時期」(同スタッフ)とされていたので、Ivy Bridge世代のUltrabookプラットフォームを採用する可能性があるだろう。もし製品化されれば、価格は1199ドルあたりがターゲットになるそうだ。
ほか、わかったのは、ディスプレイ解像度が1600×900ドットで、10点マルチタッチに対応。本体の厚さは16.9mm、重量は1.49kg、バッテリ駆動時間は8時間。インタフェースはHDMI出力、USB 3.0、USB 2.0、カードリーダなど。
さて、ここからがさらに面白いポイントで、YOGAの"ヨガ"たるゆえん。ヒンジ部が180度開閉するという機構が備わっており、ディスプレイ部が"ぐるん"と本体底面まで裏返ることで、タブレット型のPCへと変形するのだ。その際に、キーボード面が底面となるが、手持ちでの誤動作を防ぐため、キーボードの機能が自動でOFFになる仕組みも考えられているそうだ。
ほかにも、このヒンジの開閉機構は自由度が高く、タブレット状態からディスプレイを起こせば、ディスプレイ部が最全面に位置するサイネージ風の形態になる。また、ちょうど「A」のかたちまで開くと、動画視聴などに便利そうな、スタンドタイプのディスプレイへと変形する。どの形態でも、画面表示の向きは自動的に回転し、現在の形態にあった向きに調整されるようになっていた。