オリンパスイメージングは11日、マルチトラックリニアPCMレコーダー「LS-100」を発表した。発売は2月18日で、価格はオープン。市場価格は45,000円前後と見られる。

音楽制作のための多彩な機能が搭載されるマルチトラックリニアPCMレコーダー「LS-100」

LS-100は、「LS」シリーズの最上位機種。大音圧にも対応する新型内蔵マイクと、音楽制作に対応したマルチトラック録音機能の採用を特徴としている。

新開発のマイクは、マイク室内での音の反射を抑えたもので、高耐圧性と高音質を兼ね備えている。同社のリニアPCMレコーダーでは従来、耐音圧性が120dBspl程度までだったが、LS-100では最大140dBsplを実現。大音響でも、音割れせずに録音することが可能だ。また、可聴帯域の20Hz~20kHzすべての領域をクリアに録音できる周波数特性を持っており、特に低域の再現性が向上している。マイクアンプは、低雑音・低歪率の回路を左右独立で搭載。電源も、アナログとデジタル用で分離しており、高いS/N比を実現している。また、内蔵マイクだけでなく、ファンタム電源(24V/48V)に対応したXLRジャックと、標準ジャックを装備しており、外部マイクや楽器などからの録音を行うことも可能だ。

マルチトラック録音は、楽器、ボーカルなど各パートを個別に録音し、それをミックスする機能。最大8トラックまでの録音が可能で、既に録音済みのトラックや内蔵のメトロノームの音を聴きながら演奏して重ねて録音することができる。なお、マルチトラックモード/レコーダーモードのどちらの場合も、最大同時録音トラック数は2となっている。

録音形式は、最大24bit/96kHzのリニアPCMと、最大320kbpsのMP3を選択できる。本体のみで、リニアPCM形式からMP3形式にエンコードを行うことも可能だ。記録メディアは、内蔵の4GBフラッシュメモリに加えて、SD/SDHC/SDXCカードを利用可能。電源は内蔵のリチウムイオン電池、またはACアダプター。モードによって異なるが、バッテリーを使用した場合の連続録音は、最長で12時間30分~9時間30分だ。本体サイズは、W70×D33.5×H159mmで、重量は280gとなっている。

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