お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾が11日、東京・神保町花月で行われた映画『月光ノ仮面』公開を記念した「板尾創路ノ大落語会」に板尾創路、鈴々舎馬桜(れいれいしゃ・ばおう)、カラテカ矢部太郎、笑福亭笑助とともに登場。着物姿で落語「太鼓腹」を演じ観客を沸かせた。

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遊びを尽くした道楽者の若旦那が、たわむれに太鼓持ち(宴席を盛り上げることを仕事にする男性)に鍼(はり)を打つ、案の定素人の若旦那は失敗し……という上方落語を、"チャラ男"トーンを上手く生かしながら演じた藤森。これに板尾も「大したもん。びっくりした」と驚きの表情だった。

板尾が監督・脚本、主演を演じた「月光ノ仮面」が、落語をテーマにした物語。あわて者のふたりが織り成す奇妙なやりとりの「粗忽(そこつ)長屋」をベースに板尾創路、浅野忠信、石原さとみが描く一味変わった三角関係。1月14日より角川シネマ有楽町、シアターN渋谷ほか全国公開。

作品について「予算とスケジュール以外は好きにやらせてもらいました」と満足気に語る板尾に、板尾ワールドのファンという豊田利晃監督は「ファーストカットを観た瞬間に傑作とわかった。石原さとみとの濡れ場がめちゃくちゃ面白ろかった」と絶賛。これに板尾は「好きな女優さんを演技指導までして竹やぶで押し倒す、それを全国にい見せるわけですからね」と苦笑交じりだった。

矢部や笑助、藤森、馬桜が演じているのを最前列でじっくりと観た板尾。特に馬桜の「粗忽長屋」には感嘆し、「これが話芸なんでしょうね。引きこまれました」と嘆息。一方、藤森には「藤森君の声のトーンが誰かに似てると思ったら哀川翔さん。顔の骨格も似ていて途中から変な面白さがでてきた」と笑顔。藤森は「哀川さんもレパートリーに加えようかな」と苦笑いだった。

左から、カラテカ矢部太郎、鈴々舎馬桜(れいれいしゃ・ばおう)、板尾創路、笑福亭笑助