俳優の三浦友和と中尾明慶が11日、東京・築地の東劇で映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の舞台あいさつを行った。

左から、中尾明慶、三浦友和、阿部秀司プロデューサー 拡大画像を見る

先月3日に公開され、観客動員数55万人突破を記念して行われた舞台あいさつには、阿部秀司製作総指揮も出席し、「こんなに『良かった!』とメールをたくさん頂いたのは初めて。本当にうれしい」と大喜び。3人で鏡開きを行い、集まった観客に樽酒が振る舞われた。主演の三浦は「ずっと役者をやっていますが、興行が1カ月以上続くのは滅多にないこと。こういう作品に参加出来て幸せです」と感慨深げ。中尾も「この映画が大好きだし、またこうやって舞台あいさつが出来ると確信してました」と胸を張った。

三浦は「妻も『良かったよ』と言ってくれました。長男には『あのセリフはひきょうだよ』と言われました」と話したが、前作に出演している次男で俳優の三浦貴大は見ていないそうで、阿部秀司プロデューサーに「次男は? 忙しいの? 見に行ってって言ってよ」と言われて苦笑い。一方、「両親がギクシャクしてるんですよ」と告白した中尾は、「お父さんもお母さんも、別々に観に行ったようで(笑)。僕としては一緒に見て欲しかったんですが、大絶賛してくれて。関係も和んだんじゃないかなー」と笑顔で語っていた。

また、三浦と中尾は今年、年男だそうで「あっ、同い年なんだ?」と三浦がとぼける場面も。中尾は「年男なんですけど、厄年なんですよ。お正月は、年が明けてから地元の友達と飲みに行ったんですが、いつの間にか朝8時に牛丼を食べてました」と年越しについて明かすと、三浦は「年末は毎年恒例で、家族で富士山へお参りに行きました。実は今日は初仕事なんです。寝正月だったので、気を引き締めないと……」と気合を入れ、「昨年は大変な年でしたので、色んな意味で良い年になれば」と抱負を語っていた。

映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は、『RAILWAYS』シリーズ第2弾。仕事一筋だった鉄道運転士の滝島徹(三浦)は、定年を1ヵ月後に控えたある日、妻・佐和子(余貴美子)に結婚を機に看護師の仕事を再開すると宣言される。2人は口論となり、佐和子が家を飛び出してしまう。すれ違う夫婦が辿り着いた第2の人生とは――というストーリー。舞台は富山県の富山地方鉄道で、雄大な北アルプスを背景に、自分の人生を見つめ直す夫婦を描いている。映画は全国公開中。