「Nero 11 Platinum」

「Nero 11 Platinum」はマルチメディア統合型ソフトの最新バージョン。優れたライティング機能に加え、ビデオ編集やフォトムービーの作成、動画変換、音楽編集なども備えている。また、データのバックアップやリストア機能を用意するほか、今回は手軽にスマートフォンへのデータ転送を行えるのが大きな特徴となる。ライティング機能に関してはCD/DVD/Blu-rayをサポート。Blu-rayディスクの新規格BDXLにも対応。BDXLでは、容量100GBの3層Blu-rayディスクや、128GBの4層Blu-rayディスクなどへの書き込みが可能になるなど、従来の2倍以上のデータ保存も可能になる。

「Nero 11 Platinum」のほかにもラインナップとして「Nero 11」がリリースされている。「Nero 11」は動画変換やBlu-rayディスクの再生、YouTube/Facebookへのアップロード、スマートフォンへのデータ転送といった機能が省かれる。価格と主な機能比較は以下のとおり。

機能比較表テキスト

- Nero 11 Platinum Nero 11
価格(パッケージ/通常版) 13,440円 10,290円
CD/DVD/BD/BDXLへの書き出し
音楽CD のリッピング
音楽CD のコピーと作成
イメージファイルの作成と書き込み
HD ビデオ編集
DVD/Blu-rayオーサリング
YouTube/Facebook アップロード ×
動画変換 ×
音楽編集
バックアップ
Blu-rayディスクの再生 ×
スマートフォンに最適化したデータの自動変換・転送 ×
ビデオ編集用の追加テンプレート ×

図1 本ソフトには「Nero BackItUp」や「Nero Express」、「Nero SoundTrax」など10種類以上のソフトが収録されている

スマートフォンなどにデータをかんたん転送

「Nero 11 Platinum」には、さまざまなソフトが収録されているが、注目は「Nero Kwik Media」。このソフトを利用すれば動画/音楽/写真の再生、ビデオ編集やスライドショーの作成が可能だ。また、今回の目玉機能とも言えるスマートフォン連携など、モバイル端末へのデータ転送も容易に行える。

図2 「Nero Kwik Media」から動画/音楽/写真ファイルを登録し、さまざまなツールを呼び出せる

図3 スライドショーはメインメニュー下の[スライドショー作成]から実行可能。写真を表示させる順番はドラッグ&ドロップの簡単操作

図4/5 テーマやタイトル、音楽を指定するだけで凝ったスライドショー作品を生み出せる

図6 ビデオ編集は「Nero Video」を利用する。「Nero Kwik Media」で動画を選択し[スライドショー]→[拡張編集]から実行できる

図7 「Nero Video」では、上記「エクスプレス編集」のほか、画面の「拡張編集」モードを用意する。拡張編集モードではより詳細なビデオ編集が可能だ

図8/9 動画共有サイトへのアップロードは「公開/書き込み」を実行することで行える。画面指示に従い、各共有サイトで登録したユーザー名・パスワードを設定するだけでよい

データ転送を行うにはモバイル端末を登録する必要がある。USBケーブルなどでモバイル端末とPCとを接続し、「Nero Kwik Media」のトップメニューで[設定]ボタンを押すことで認識される。あとは「デバイス」欄に追加されたデバイスに、動画/写真/ビデオファイルをドラッグ&ドロップでコピーすればよい。自動的にファイル変換作業が開始し、モバイル端末への転送が完了する。そのほか、iTunesのプレイリストを読み込み、同じ曲をスマートフォンに転送する機能も搭載されている。

図10 「デバイスの設定」項目、[設定]でモバイル端末を登録する

図11 モバイル端末を登録したら、あとはファイルをドラッグ&ドロップするだけで、自動変換を行いコピーしてくれる