NVIDIAがCES 2012の記者会見にて、クアッドコアのNVIDIA Tegra 3とAndroid 4.0 OS搭載の次世代ハイスペックながら、販売価格がわずか249ドルという7型タブレット端末を発表した。同会見で、NVIDIA CEOであるJen-Hsun Huang氏のプレゼン中、ASUSTeK Computer CEOのJerry Shen氏が登場して同端末を披露したものだ。
クアッドコアTegra 3とIce Cream Sandwich、そして7型ディスプレイを備えるという以外、詳細なスペック等は明かされなかったが、別の会場でASUSTeK ComputerがCESにあわせて開催中のプライベート展示にて、同端末と思われる新型タブレット「MeMO 370T」が公開されていたので、こちらをもとに紹介したい。
MeMO 370Tは、Tegra 3とAndroid 4.0搭載であるほか、7型ディスプレイの解像度は1280×800ドット。さらにディスプレイは視野角178度のIPS液晶であるとされている。カメラは背面に800万画素。通信はWi-Fiで、3Gなどは非搭載。Android Marketのほか、Tegra Zoneのリッチアプリも導入できる。また、これはTegra 3自体の機能だが、Tegra 3では、従来別チップでされていたタッチパネル用コントローラを、Tegra 3内に統合しており、タッチのレスポンスと、省電力の面で向上があるとしている。
タッチパネル用コントローラを、Tegra 3内に統合することで、従来よりもレスポンスや省電力の向上があるという。右の写真は指10本のマルチタッチでも認識良好で反応も速い、というTegra 3のテクノロジーデモで、MeMO 370T上のものではない |
発売時期は未定だが、近日中の発売が見込まれるASUSの「Transformer Prime」(参考記事はこちら)は、Android 4.0搭載タブレットとして世界初のTegra 3搭載端末になると言われており、今回発表の端末は、「世界初のTegra 3搭載"7型"タブレットだ」とアピールされていた。となると、それほど遅い登場になるとは考えにくく、発売時期の目安になるだろう。
(記事提供: AndroWire編集部)