ソニーは11日、デジタルハイビジョンハンディカム「HDR-PJ760V」「HDR-CX720V」「HDR-PJ590V」「HDR-CX590V」「HDR-CX270V」「HDR-PJ210」を発表した。発売時期は、HDR-PJ760VとHDR-CX720Vが3月9日、HDR-PJ590VとHDR-CX590V、HDR-CX270Vが1月20日、HDR-PJ210が2月17日となっている。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はHDR-PJ760Vが140,000円前後、HDR-CX720Vが120,000円前後、HDR-PJ590Vが100,000円前後、HDR-CX590Vが95,000円前後、HDR-CX270Vが65,000円前後、HDR-PJ210が55,000円前後と見られる。
2Dタイプ「ハンディカム」最上位機種となる「HDR-PJ760V」。「空間光学手ブレ補正」や「アドバンストサウンドプロセッサー」、プロジェクター機能などフル装備のモデルだ |
HDR-PJ760Vと同一の基本性能の「HDR-CX720V」。EVFやプロジェクターなどが省かれ、その分手軽に仕上がっている |
サクラピンク、プレミアムホワイト、ボルドーブラウン、クリスタルブラックの4色のカラーバリエーションを展開するコンパクトモデル「HDR-CX270V」 |
プロジェクター機能を搭載したコンパクトモデル「HDR-PJ210」 |
6製品は、2D撮影モデルの最上位機種HDR-PJ760Vと、HDR-PJ760VからプロジェクターやEVFなどを省いて若干手軽にしたHDR-CX720V、昨年の大ヒット作となった「HDR-CX560V」の後継モデルであるHDR-PJ590V、HDR-CX590V、カラーバリエーションも豊富なコンパクトモデルHDR-CX270V、コンパクトなプロジェクター内蔵モデルHDR-PJ210という計6機種のラインナップ。型番に「PJ」が付くモデルはプロジェクター機能を内蔵した製品で、昨年のラインナップと比べて上位機種からエントリーモデルまで、同機能搭載モデルが増えている。また、従来はプロジェクター機能の投写サイズは最大60型までとなっていたが、新モデルではプロジェクターの光量を従来の10lmから20lmにアップ。これにより、最大投写サイズも100型へと拡大している。
HDR-PJ760VとHDR-CX720Vには、新開発した「空間光学手ブレ補正」が採用されている。従来の光学手ブレ補正では、光学系に含まれるレンズのうちの1枚をシフトさせることで、手ブレの補正を行っていた。それに対して空間光学手ブレ補正では、レンズとCMOSセンサーとを筒状のユニットとし、これら全体を動かすことで、より広範囲な手ブレ補正を可能とするものだ。従来機種「HDR-CX700V」「HDR-CX560V」のスタンダードモードと比べると、テレ側・ワイド側の両方で約13倍の補正角度を実現している。また、ユニット化により、手ブレ補正を行ってもレンズとセンサーの位置関係が変わらないため、光学特性の変化による手ブレ補正利用時の画質低下が起こらない。
音声機能でも大きな改良が加えられている。HDR-PJ210を除く5機種に、新開発した「アドバンストサウンドプロセッサー」を搭載。これにより実現しているのが「自動風ノイズ対策」と「くっきり音声」機能だ。自動風ノイズ対策機能は、本体に持った風によって起こるノイズのパターンを使用して、風ノイズを低減するというもの。カメラの前面に配置されたセンサーによって風速を検知し、風の強さによって異なるノイズを抑制することができる。「くっきり音声」は顔検出機能と連動した機能。人物が撮影対象の場合、人の音声の周波数帯域を聞きやすくするように、それ以外の雑踏のノイズなどを抑えるというものだ。
全機種とも、本体の下部とモニターベースの薄型化が図られており 本体のサイズが従来機より小型化している。本体サイズや内蔵メモリー容量などは表の通りだ。また、10日に発表されたクラウドサービス「PlayMemories Online」にも対応しており、動画や静止画の共有、編集などを、スマートフォンやタブレット、ブラビアなどの対応機種から手軽に行うことができる。
型名 | HDR-PJ760V | HDR-CX720V | HDR-PJ590V | HDR-CX590V | HDR-CX270V | HDR-PJ210 |
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イメージセンサー | 1/2.88型 | 1/3.91型 | 1/3.91型 | 1/5.8型 | ||
動画有効画素数(16:9/4:3) | 614万画素/460万画素 | 502万画素/376万画素 | 223万画素/167万画素 | 131万画素/98万画素 | ||
レンズ | カールツァイス「バリオ・ゾナーT | Gレンズ | カールツァイス「バリオ・テッサー」 | |||
動画ズーム(光学/エクステンデット/デジタル) | 10倍/17倍/120倍 | 12倍/20倍/160倍 | 30倍/55倍/350倍 | 25倍/-/300倍 | ||
液晶モニター | 3型(16:9)/92.1万ドット | 3型(16:9)/23万ドット | 2.7型(16:9)/23万ドット | |||
ファインダー | 0.2型(4:3)/カラー 20.1万ドット相当 | - | ||||
GPS機能 | ○ | - | ||||
内蔵メモリー | 96GB | 64GB | 32GB | 8GB | ||
本体サイズ(バッテリー込み) | W71.5×D137.5×H73.5mm | W67.5×D124×H72mm | W58.5×D116.5×H64.5mm | W54.5×D116.5×H64.5mm | W52.5×D112.5×H55mm | W58×D114×H56mm |
本体重量 | 590g | 540g | 345g | 320g | 205g | 210g |