パイオニアは10日、ノイズキャンセリングヘッドホン「SE-NC21M」を発表した。1月下旬より発売する。希望小売価格は6,200円。
SE-NC21Mは、ノイズキャンセリング機能を搭載した密閉型ヘッドホン。コンパクトなオーバーヘッドスタイルで、ハウジング部分が回転してさらにコンパクトになる「折り畳み機構」も採用されている。
製品の最大の特徴が、長時間の動作が可能な点だ。ノイズキャンセリングヘッドホンの電池での連続駆動時間は30~50時間程度が一般的だが、SE-NC21Mは単4電池×1本で約120時間の動作が可能となっている(アルカリ電池使用時)。この連続駆動時間の長さは、2010年に発売したインイヤータイプのノイズキャンセリングヘッドホン「SE-NC31C」と同レベルだ。長時間駆動に関して、同社は「仕組みを詳しく話すことはできないが、徹底した省電力設計によるもの」と述べている。
設計は省電力仕様だが、ノイズキャンセルの効果が低いというわけではなく、周囲の騒音を約90%低減する。なお、同社では「SE-NC70S」という密閉型のノイズキャンセリングヘッドホンを2009年に発売しているが、こちらはサラウンド付きのモデルで、電池寿命は20時間程度だ。
使用しているユニットは30mm径で、再生周波数帯域は10Hz~22kHzだ。インピーダンスはノイズキャンセルをオンにした場合が145Ωで、オフにした場合が44Ω。出力音圧レベルは、ノイズキャンセルをオンにした場合が92dBで、オフにした場合が95dBとなっている。コードは両出しタイプで、長さは1.5m。製品には、航空機用のプラグアダプターと専用のキャリングケースが付属する。