本田技研工業は10日、米国ミシガン州デトロイトで開催中の2012年北米国際自動車ショーにて、同社米国現地法人のアメリカン・ホンダモーターがアキュラブランドから「NSXコンセプト」をはじめ、新型コンパクトラグジュアリーセダン「ILXコンセプト」、二代目となる新型「RDX」のプロトタイプを世界初披露したと発表した。
NSXコンセプトは、軽量なボディに次世代V型6気筒 VTEC直噴エンジンをミッドシップレイアウトで配置し、ハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」を搭載したスーパースポーツモデル。Sport Hybrid SH-AWDは、エンジンと高効率モーターを内蔵したデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、前輪の左右を独立した2つのモーターで駆動する電動式の四輪駆動システムを搭載する、走りと燃費性能を両立した新開発ハイブリッドシステムとのこと。
NSXコンセプトをベースとしたスーパースポーツは米国で開発と生産を予定され、3年以内に同国内で発売を予定、順次グローバル展開を目指すとしている。
ILXコンセプトは、アキュラブランドのエントリーモデルとして新たにラインアップするスポーティーな小型セダンのデザインスタディーモデル。パワートレインは、2.0Lおよび2.4L 4気筒ガソリンエンジンと、アキュラでは初となる1.5Lハイブリッドエンジンの3タイプを採用する。ILXコンセプトをベースとした市販モデルは米国インディアナ工場で生産し、2012年春の発売を予定。
二代目となる新型RDXは、従来モデルよりもホイールベースやトレッドを広げ、フォーマルなデザインと、ゆったりとしたキャビンや荷室を両立させた小型CUV。パワートレインは従来の2.3L 4気筒DOHC i-VTECターボエンジンから3.5L V型6気筒ガソリンエンジンに切り替えている。新型RDXは米国オハイオ州で生産し、2012年春の発売を予定している。