俳優の玉木宏が8日、役所広司、成島出監督と都内で映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』の大ヒット御礼舞台挨拶を行なった。役所から「結婚はまだですか?」といきなり質問された玉木は「タイミングなんですかねぇ?」と逆質問。現場で玉木から家族について聞かれていたという役所は「家族は良いもんですよ。でも夫婦って元々は他人。だからこそ色々な努力が必要」と既婚者ならではのアドバイスを送っていた。
同作は、誰よりも太平洋戦争開戦に反対しながらも連合艦隊長官として真珠湾攻撃に勝利をもたらした、日本を代表する海軍軍人・山本五十六の知られざる姿に迫った戦争ドラマ。五十六役には役所、当時のマスコミの姿勢に疑問を感じる新聞記者・真藤利一役を玉木、映画『孤高のメス』『八日目の蝉』の成島監督がメガフォンを取った。昨年12月23日より公開され、1月8日現在で観客動員数80万人超え、興行収入10億円を突破した。
役所との初共演に玉木は「現場での立ち振る舞いのすべてを盗もうとしていた」と恐縮しきりで「作品からしてシリアスになりがちだけれど、穏やかにフワッといらっしゃるので、現場が張り詰めることがなかった」と羨望の眼差し。ドラマ『ウォーターボーイズ』から玉木に注目していたという役所から「映画でもテレビでも音楽でも活躍していて、もっと映画をやってほしいと思う」と期待を込められると、「もっと一緒にやっていたかった気持ち。もう一度お願いします」とラブコールを送っていた。
1月1日に役名と同じ"56"歳になった役所は「去年の有馬記念は5-6で攻めたけれど全然ダメだった」とぼやきつつも「東映の社長がタイトルにあやかって56億行くぞと……。そこまで行くには皆さんの応援が必要ですよね」とさらなる興行収入アップをアピール。14日に32歳の誕生日を迎える玉木は「作品の中で魂を込めていき、メッセージを届けられる役者になっていきたい」と意気込んでいた。
映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』は全国東映系で公開中。