ソニーグループで携帯電話を開発するソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、ソニーとエリクソンの合弁会社として設立されたが、ソニーが今春にもエリクソンから買収し、完全子会社化する。それにともない、ソニー・エリクソンは社名を変更し、「Sony Mobile Communications」になる。米国ラスベガスで開幕するInternational CES 2012の会場で、ソニー副社長の平井一夫氏が発表した。
ソニー・エリクソンは、2001年に設立された。本社広報機能はロンドンで、開発拠点をノルウェー・ルンドなどに置いており、最近はAndroidスマートフォン「Xperia」シリーズが人気だ。ソニーは今回、エリクソンとの合弁を解消し、ソニー・エリクソンを完全子会社化することに合意しており、買収完了後の社名として、新たに「Sony Mobile Communications」に変更することになった。
現時点では、4月にも買収が完了する予定だが、正式な日程は決まっていないため、実際の社名変更は買収完了後になる。今回のCESに向けて発表されたスマートフォンの新製品は、海外では「ソニー」ブランドになる見込みだが、国内向けの製品に関しては、まだソニー・エリクソンブランドでの販売になるという。買収完了後の新製品から、Sony Mobile Communications名義でソニーブランドの製品になるそうで、2012年度中にも新社名・ブランドになるという。
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