Lenovoは1月8日(米国時間)、米ラスベガスにおいてスマートTV「K91」を公開した。同社はPC、タブレット、スマートフォン、TVの4つのデバイスがクラウド経由で連携してシームレスなデジタル体験を作り出す「パーソナルクラウド」という個人向けのクラウド構想を掲げており、K91と共に10インチタブレット「IdeaTab S2」、Androidスマートフォン「S2」なども発表した。

K91は、ソフトウエア・プラットフォームに初めてAndroid 4.0 "Ice Cream Sandwitch"を採用したスマートTVになる。QualcommのSnapdragon APQ8060デュアルコアプロセッサ、240Hzで駆動するフルHDのIPS液晶パネル、3D FPRテクノロジ、5メガピクセルのWebカムなどを搭載。通常のTVプログラムやビデオオンデマンド (VOD)プログラムのほか、Android MarketやLenovo Storeからゲームを含む様々なアプリをダウンロード入手してTVで楽しめる。音声認識および顔認識技術が組み込まれており、言葉を使ってスマートTV機能を操作することが可能だ。

Android 4.0を搭載したスマートTV「K91」

IdeaTab S2は、10.1インチのIPS液晶(1280×800)タッチスクリーン、QualcommのSnapdragon MSM8960デュアルコアプロセッサを搭載。0.33インチ(8.4ミリ)の薄さで、重さ1.1ポンド (499グラム)を実現している。背面に5メガピクセル、前面に1.3メガピクセルのカメラを装備。タブレットをクラムシェル・スタイルで使用できるようにするキーボードがオプションで用意されており、ドッキングさせるとバッテリー駆動時間が20時間に伸びる。ソフトウエア・プラットフォームはAndroid 4.0 "Ice Cream Sandwitch"で、Lenovo Mondrian UIが組み合わせられている。

IdeaTab S2

オプションのキーボードにドッキングさせると駆動時間が20時間に

S2 Smartphoneは、QualcommのSnapdragonプロセッサ、8メガピクセル・カメラを搭載。ソフトウエアプラットフォームはAndroid 2.3で、カーネルレベルで個人データを保護する独自のセキュリティシステムを備える。

K91、IdeaTab S2、S2 Smartphoneはクラウドサービスに対応し、クラウドを通じて音楽や動画などを異なるデバイス間で共有できる。またタブレットやスマートフォンからスマートTVを操作することが可能。Lenovoは、これらの製品の中国向けの出荷を開始しており、さらにグローバル展開も計画している。

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