大道芸やダンス、マジックなどのパフォーマンス世界一を決める新大会『KAMIWAZA~神芸~2012』(ABCテレビ・テレビ朝日系で生放送)が8日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、ダンサーの蛯名健一が優勝し、賞金1,000万円を獲得した。

左から、今田耕司、蛯名健一、ビートたけし 拡大画像を見る

同大会は一昨年まで開催されていた『M-1グランプリ』の後継企画で、世界から選抜された9組と、日本国内で選抜されるチャレンジ枠で選出された1組の計10組がパフォーマンスを披露。志村けんら審査員6人のジャッジにより、ダンスパフォーマンスを披露した蛯名健一が、技のインパクトを評価する神点とエンタテインメント性を評価する芸点(それぞれ60点満点)の合計116.9点を獲得して優勝した。

10組の出場者の中で最後に登場した蛯名は、ロボットをモチーフにしたダンスで会場に訪れていたお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜を巻き込みながら、驚異的な身体の柔らかさとキレのある動き、ストーリー性のあるダンスで観客を魅了した。

同大会のゼネラルマネージャーを務めるビートたけしからトロフィーを手渡された蛯名は「僕なんかでよかったのかな。優勝は予想していなかった」と驚きながら、「ほんとうにうれしいです!」と満面の笑みを見せて喜んだ。蛯名は1974年生まれの37歳。アメリカ・ニューヨークのアポロシアターで行われているコンテスト「Showtime at the APOLLO」で史上初・日本人初となるグランドチャンピオンを2回獲得(2001年、2007年)している。優勝賞金の使い道については「日本のパフォーミングアートの底上げをするために役立てられれば」と意欲を見せた、今後は「もっと色んな人を楽しませたい」としつつ、将来的には「演出の道に進みたい」と目標を語った。

大会のゼネラルマネージャーを務めたビートたけしは「すごかったね。優劣をつけるのが失礼なくらい、レベルが高いなぁと思った。我々が寄せで見ていたジャグリングなんかは話にならない。時間が経つのが早かったよ。生はいいですね~」と満足げ。『M-1』から引き続き、総合司会を務めている今田も「1回目にふさわしい優勝者ですよ!」と蛯名を絶賛し、「世界中のパフォーマーがこの大会に出ることを目標にしてくれるといいですね」と期待を寄せた。一方、パフォーマーの出場順についてたけしは「出番の問題があるよね。順番は『M-1』みたいに抽選にしたほうがいいかもしれない」と次回に向けて提案した。