2012年 年頭のご挨拶

2012年の門出にあたり、旧年中に皆様から賜りましたご支援、ご厚情に対し深く感謝申し上げますと共に、ご挨拶申し上げます。

2011年は東日本大震災により、日本全体がかつて経験したことのない重大な危機を迎えた年でした。加えて欧米の経済危機に起因する円高や新興国の台頭など、日本企業は次々と困難な課題に直面した年でした。IT利用の観点からは、災害対策や節電対策が企業にとって喫緊の課題となりBCPや省エネ、在宅勤務などワークスタイルの変革といったソリューションへの注目度が高まりました。日本HPはこうしたご要望に迅速に応え、震災後1カ月という短期間に災害対策や節電対策を中心に32のソリューションを揃え、ご提供させていただきました。

5月には、江東区大島に新本社を開所し、都内5つのオフィスを統合し、5000名を超える社員が一同に集い、HPの総合力でお客様志向のソリューションをご提供できる環境を強化することができました。8月には、"MADE IN TOKYO"でご案内しております昭島事業所で、デスクトップPCに加えノートブックPCの生産を開始しました。

このように、日本HPにとりまして、2011年は日本に根付いた企業として、お客様に価値ある製品、サービス、そしてソリューションを提供できる体制を充実できた年でした。

さて、2012年は日本にとりまして、まさに震災復興への元年であり、経済回復へのターニングポイントの年であると考えます。日本企業のグローバル展開やTPPなどにみられる新自由貿易圏の議論が進む中で、日本が真にグローバルリーダーシップをとれるかが問われる年になるでしょう。

IT利用では、クラウドへの期待と需要は、企業のグローバル化や災害対策の優先度とあいまって一層高まります。また、産官学連携によるスマートシティなどの取り組みも一層の加速をするはずです。それに併せて、ビッグデータやセキュリティといったビジネス領域も実装に向けて急速に拡大していきます。柔軟で堅牢なITインフラストラクチャが真に社会に貢献していく時代となるでしょう。

日本HPは、こうした変化と期待に、幅広いポートフォリオと最先端のテクノロジーでお応えしてまいります。お客様の経営課題は何か、それを解決するためにITが支援できることは何かを、お客様の視点に立って共に考え、最善のソリューションをご提案してまいります。 さらに世界170カ国で事業を展開するグローバルな強みを活かして、日本企業のグローバル化をご支援いたします。

震災からの復興を足がかりに、世界をリードする新しい日本を創るために、日本HPは一層の貢献をしてまいりたいと思います。引き続きより一層のご高配を賜りますよう、お願い申し上げます。

末筆ながら、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。