コンチネンタル航空との統合を進めているユナイテッド航空が、続々と新サービスを開始している。
まず、今年8月に5億5,000万USドル(約430億円)を追加投資した機内サービスでは、プレミアムエコノミーのエコノミープラスシート、ビジネスクラスのフラットベッドシートを追加搭載。また、エアバスA319とA320は機内頭上の手荷物スペースは約2倍に拡大する。さらに、パナソニック製のWi-Fiの採用を決定。2012年半ばから開始予定(料金等は現在未定)で、機内のインターネット接続や動画の無線ストリーミングも実現する。
エコノミープラスシートの魅力は足回りが普通のエコノミーより広いところ |
「合併のシナジー効果は最終的に10億USドルを見込んでいる」とユナイテッド航空アジア・太平洋地区副社長ジェームス・ミュラー氏。ユナイテッド航空の規模はアメリカ最大級で、収入に対する流動資産の割合は23%前後とアメリカの大手航空会社の中で最も高い。これは、より潤沢なキャッシュを持つということを意味する |
マイレージは、2012年から新「マイレージプラス」をスタート。コンチネンタル航空の「ワンパス」会員は自動的に「マイレージプラス」会員になり、上から順に、プレミア1K、プレミアプラチナ、プレミアゴールド、プレミアシルバーのステイタスを構成。会員がマイルを使ってスポーツや文化イベントなどのチケットをオークションで購入できる「マイレージプラス・オークション」サイトも新しく立ち上げる予定。また、この10月30日に開設した成田- 香港直行便を往復で利用すると通常の2倍のマイルが貯まるダブルマイルキャンペーンも実施中だ(2012年1月31日まで・要事前登録)。
その成田 - 香港線では往復2万4,000円からの路線開設記念運賃(2012年1月2日~1月31日)も設定されるなど新サービスや特別運賃が目白押し。また、ユナイテッド航空はANAとの共同事業を2011年4月からはじめていて、運賃の共通化や乗り継ぎのタイムスケジュールをより便利にするなどの乗客メリットが出ている。ユナイテッド航空とコンチネンタル航空のチェックインカウンターの共通化などのサービス統合は2012年第一四半期までに終了する予定だ。