ジャパンネット銀行は、2012年1月に施行される「FX税制改正」について、年1回以上取引を行っている全国の取引所FXユーザー、店頭FXユーザー男女473人を対象に実施した調査の結果を発表した。
調査は、2011年11月30日~12月1日、同社以外のFX(外国為替証拠金取引)の口座に残高があり、年1回以上取引を行っている全国の20代~50代の取引所FXユーザー、店頭FXユーザー男女473人を対象に、インターネットで調査を実施した。
2011年1月に施行される「FX税制改正」では、現在、総合課税としている店頭FX取引に係る所得について、「くりっく365」など取引所FX取引に係る所得と同様に、20%の申告分離課税とした上で、両者の通算及び損失額の3年間の繰越控除を可能とするものとなっている。
調査では、2011年11月末時点で、ユーザーがどのくらい「FX税制改正」の内容について知っていたのかを聞いてみた結果、「税制改正の内容まで知っていた」と回答したユーザーは39.5%にとどまり、「税制改正は知っていたが、内容まで知らなかった」(32.3%)と「税制改正を知らなかった」(28.1%)を合わせると、60.4%のユーザーがFX税制改正の内容について「知らなかった」と回答。
そこで、FX税制改正の内容について、知ってもらった上で、この制度について良し悪しを聞いたところ、「よい制度だと思う」が86.1%という結果となり、評価する声が多数を占めた。
「現時点で利用しているFX商品は何ですか」と聞いたところ、75.7%が「店頭FX」、38.3%が「取引所FX」(複数回答可)。これに対し、「税制改正を機として、世の中のFXユーザーは、現在取引を行っているFX商品とは別に他のFX商品の購入を検討すると思いますか?」と聞いたところ、56.2%が「検討すると思う」と回答した。
中でも現在一律20%の税率で取引を行っており、税制改正後「店頭FX」との税率に差がなくなる「取引所FX」のユーザーの回答に限定すると、その割合は60.2%と高くなった。
税制改正を機に世の中のFXユーザーは他のFX商品の購入を検討すると思うと答えた60.2%の取引所FXユーザーに、他のFX商品の購入を検討する際に決め手となるポイントについて聞くと、「手数料・スプレッドがお得であること」が最多(66.1%)で、「安心・信頼して取引できる」(45.9%)、「取引ツールが充実」(40.4%)、「素早く注文できる」(36.7%)が続いた。
また、2011年10月21日に、「1米ドル=75.78円」と対米ドルで史上最高値を更新した円相場(※史上最高値は調査設計日のものであり、2011年12月19日現在の史上最高値は、2011年10月31日に更新された75.32円)について、75.78円を「再度更新する」と見ていたのは、72.1%となり、7割以上のFXユーザーが「まだ円高の進行は止まらない」と予想。
「どこまで円高が進行するのか」については、一番多かった回答が「70.00円~75.77円」で51.4%。半数以上のユーザーが「史上最高値の更新」はありえるが、「70円台」はキープすると見ている。70円を超え「60円台後半」まで進むと見るのは15.0%。続いて、「60円台前半」(3.8%)、「50円台以下」(1.9%)という結果となった。