オンキヨーは22日、シリコンイメージ社の「InstaPrevue」と「MHL」を採用したAVレシーバーを開発したと発表した。
InstaPrevueは、ディスプレイ表示内の子画面で、HDMI接続したデバイスからの映像を映し出すもの。従来、HDMIソースの切り換え時、「HDMI 1」「HDMI 2」「HDMI 3」……というように入力端子の番号で識別していたが、InstaPrevueを採用している環境では、各HDMI端子から入力されている映像を実際に見ながら切り換えることができるようになる。
MHLはMobile High-Definition Linkの略で、ディスプレイに、スマートフォンをはじめとするポータブルデバイスを接続するための高速インタフェースだ。1080/60pまでの映像信号と最大192kHzまでのデジタル音声、7.1chのマルチチャンネル音声信号を伝送でき、HDCPもサポートされる。現在、同様の用途にはマイクロHDMI(タイプD)が使用されているが、マイクロHDMIでは専用の19ピン端子が必要。一方、MHLでは端子は5ピンで済み、端子自体もマイクロUSBと兼用になる。端子をMHLとして映像伝送に使用している場合でも、USBバスパワーにより5V/500mAまでの電源供給が可能だ。ポータブルデバイスから映像を伝送しながらそのデバイスの充電を行うということも行えるわけである。
InstaPrevue、MHLのいずれも、AVレシーバーでの採用は世界初となる。両技術を採用したAVレシーバーは、1月10日よりラスベガスで開催される2012 International CECの同社ブースに出展される。