NTTドコモは26日、同社に「ネットワーク基盤高度化対策本部」を設置したと発表した。同対策本部は、こちらの記事で報じた、ドコモスマートフォン向けのメール送受信サービス「spモード」での不具合問題に対して設置されたもので、ネットワークの安定的な運用などを目的にしている。
同社では、対策本部設置の目的を「スマートフォンの利用者急増に対応したネットワークの高度化が喫緊の課題であり、今後のネットワークの安定的な運用、処理能力の更なる向上などを全社横断的に検討・実現する」としている。対策本部は代表取締役社長の山田隆持氏を本部長に、副社長の辻村清行氏を副本部長にした組織で、メンバーは取締役常務執行役員以上、および各関連組織長の計38名によって構成される。
対策のポイントは「スマートフォン増大に伴うトラヒック増への対応」「異常時のバーストトラヒックへの対処」「ネットワーク装置、spモードサーバなど、端末の連携強化」「ネットワーク装置、spモードサーバなどの処理能力の再検証」「ネットワーク関連処理手順の再検証」「通信障害時の端末からの再接続要求に対する処理の平準化」の6点。
同社では「今回の事象の発生を真摯に受け止め、今後は全社一丸となって安心して利用できるネットワークの構築に努めていく」としている。
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