マスプロ電工は21日、コンクリートフェンスベース「KBM45N」「KBM45NW」を発表した。家屋のベランダのコンクリート製フェンスにアンテナを取り付けるようにする金具だ。 販売は1月中旬より開始され、価格はKBM45Nが9,660円で、KBM45NWが19,425円。

大きめの笠木が付いたコンクリート製の手すりにアンテナを設置できる「KBM45N」

BS/CSアンテナや地デジ用平面アンテナなどをベランダに取り付ける際には、アンテナに付属している設置用金具や、オプションのフェンスマスト、サイドベースといった金具を使用するのが一般的だ。しかし、これらは手すり部分が金属性のパイプの場合に使用される金具で、手すり部分がコンクリート製の場合には、コンクリートフェンスベースと呼ばれる、圧接板で壁を前後から挟み込むような構造の金具を使用することになる。

コンクリート製フェンスの上部には、雨水などの浸透を防ぐための笠木が取り付けられているケースが多いのだが、近年、笠木のサイズはデザイン上の理由から拡大してきている。従来の同社製コンクリートフェンスベースは、笠木部分のサイズが53mmまでであれば取り付けられたが、それ以上になるとアングル部分が干渉してしまい、取り付けることができなかった。

KBM45NおよびKBM45NWは、圧接板からアングルまでの距離を伸ばし、笠木の高さが90mmまでならば取り付けられるようにするものだ。これにより、従来はアンテナを取り付けられなかったベランダでも、アンテナを立てることが可能。なお、固定のためのボルトは内側に配置されており、作業の際にベランダから身を乗り出す必要はない。2モデルの違いは、対応するフェンスの厚みだ。KBM45Nは100~200mm、KBM45NWは200~300mmの厚みのフェンスに対応する。

取り付け可能なアンテナは、45cm以下のBS/CS用のものと、室内/屋外兼用の簡易型UHFアンテナとなっている。同社によると、簡易型UHFアンテナは「SKY WALLIE」シリーズや「Top Ten」シリーズなど比較的大型の製品でも取り付け可能とのことだ。なお、KBM45N、KBM45NWともに、取り付けられるアンテナは1本のみだ。BS/CSアンテナと簡易型UHFアンテナを同時に取り付けるのは、マスト部分の長さが短い点と、アンテナ同士が悪影響を与える点から推奨されていない。

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