JR東日本盛岡支社は20日、485系車両をリニューアルした観光列車を運行すると発表した。来年4~6月の「いわてデスティネーションキャンペーン(いわてDC)」に合わせてデビューする予定で、これを受けて来年1月10日まで愛称募集も行われる。

「いわてDC」に向けた485系リニューアル車両のデザインイメージ

同車両は4両編成で、うち1号車と4号車はJR東日本高崎支社所属のお座敷列車「やまなみ」として使用されていた。2~3号車は特急「つがる」に使用されていた車両で、異なる線区で使用された車両を組み合わせ、新しい編成として生まれ変わる。

先頭車は和の雰囲気の内装に(画像はイメージ)

デザインコンセプトは、「東北地方の歴史と自然」で、世界遺産に登録された平泉(岩手県)への期待を感じさせるデザインに。

外観は伝統的な日本画の手法をイメージし、墨色で水の流れを、ねずみ色で山を表現。平泉の繁栄をイメージした金色がアクセントになっている。先頭車両(1号車、4号車)には展望室を設置。腰掛けやテーブルには天然木を使用するなど、落ち着いた和の雰囲気の内装になるという。

485系をリニューアルした観光列車は、「いわてDC」の開催期間中、東北本線一ノ関~盛岡間を中心に運行。その後は岩手県だけでなく、広く東北の観光を盛り上げる列車として運転される予定だ。

同列車の愛称募集は12月21日より実施。はがき(1月10日必着)かJR東日本盛岡支社ホームページの専用フォームから応募可能で、愛称の発表は2月中旬に行われる。採用者の中から、抽選で1名に最優秀賞として秀衡塗のおわんセットが、10名に岩手の特産品が贈られる。