米国におけるスマートフォンユーザーの割合が急拡大している。最新の調査によれば、2011年8-10月期の米国における携帯電話契約者のうち、44%がスマートフォンユーザーだったという。2009年第3四半期(7-9月期)のシェアは18%であり、約2年間で2倍以上に拡大したことになる。

同件は米Nielsenが「State of the Media: The Mobile Media Report」の中で報告したもの。ダウンロードで入手可能な資料の抜粋をMSNBCがまとめている。2009年時点では男性ユーザーのスマートフォン比率が高かったが、現在ではわずかながら女性ユーザーの比率が高いようだ。また最新調査では、年齢別で25-34歳のスマートフォン比率が64%でトップ、次いで18-24歳が53%、35-54歳が47%で追いかけている。高齢者は25%程度と低めだが、コアとなる年齢層ではすでにスマートフォン比率が高くなっており、トレンドはスマートフォンを中心としたものへとシフトしつつあると考えていいだろう。なお、年齢構成別のスマートフォン比率の順位は2009年と2011年で同じとなっている。

アプリに関しては、スマートフォンユーザーの大部分にあたる62%が利用しており、過去1ヶ月の人気カテゴリトップはゲームだった。またアプリ利用ユーザーの83%がiOSまたはAndroidデバイスからのものだという。Androidデバイスについては、年齢層が高いユーザーほどゲームを好み、若いユーザーほどソーシャルやエンターテイメント系のアプリを利用する傾向が強いようだ。モバイルインターネットの利用も多く、2010年との比較で45%ほど利用比率が拡大している。

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