この年末にあの男が帰ってくる! CS映画専門チャンネル ムービープラスは12月24日(土)と31日(土)に日本初となる「ターミネーター」シリーズの一挙放送を行う。これに先駆けて、18日にはお笑いコンビ次長課長の河本準一、南海キャンディーズの山里亮太を迎え、「河本・山ちゃんの『ターミネーター』イッキ観!」を放送。"芸能界のターミネーター王"を狙いたい2人がナビゲーターとなり、各界のターミネーターマニアが撮影秘話やウラ話、一挙放送だからこそ見えてくるポイントなど、とっておきの情報を紹介していく。本誌はこの番組の収録現場にお邪魔し、収録を終えたばかりの2人にインタビューをさせてもらった。

全てはここから始まった。記念すべき1作目『ターミネーター』(1984)
TERMINATOR, THE (C) 1984 CINEMA '84, A GREENBERG BROTHERS PARTNERSHIP. ALL RIGHTS RESERVED.

「ターミネーター2」は学校で盛り上がるための必須アイテムだった!

河本準一(左)と山里亮太(右)

――まず『ターミネーター』第1作が公開された84年は、まだお2人とも小中学生で、たぶんあまり覚えていらっしゃらないと思いますので、シリーズのなかでも評価が高く、もっともヒットした『ターミネーター2』を初めて観たときの思い出をお聞かせ願えますか

山里「2を初めて観たのはテレビでだったと思うんですけど、次の日、学校に行ったらみんなシュワちゃんのモノマネをしていましたね。もうあの『ダダンダンダダン!』(ターミネーターが登場するときの効果音)を言うだけでもウケていたというか。学校で盛り上がるためには絶対観ておかなきゃいけなかった映画でしたね。あと怖かったのも覚えています」

河本「僕が2を観たときは16歳の頃ですね。高校時代、サッカー部の合宿でお風呂に入るときにみんな裸でターミネーターのマネしてましたよ」

―― (笑)。『ターミネーター』シリーズの中で一番印象深く覚えているシーンや、この作品が好きだというのはありますか?

山里「僕はやっぱり2です。2を観て、『ターミネーター』という映画をはっきりと認識した記憶があります。印象に残っているシーンはやっぱり、みんなが真似した"I’ll be back"ですよ。これまではアクション映画としての楽しみ方しか知らなかったんですけど、今回改めて全部観終えて、いろんな人の話を聞いた後だと、もっといっぱいありますね。こんな良いシーン、こんな良いセリフあったんだ! という発見が、観るたびにある」

河本「僕も2ですね。1番印象に残っているシーンは、刀を差してエレベーターを開いたとき。あと、液体金属製のターミネーターが異様な動きをしたときは気持ち悪かった。で、例のごとくモノマネをしようとするんですけど、当然できないんですね。人間の体では。あれが悔しかった(笑)」

山里「印象に残っているシーン、全部モノマネできるかどうかが基準じゃないですか(笑)」

河本「『バビル二世』のロデムも同じように体が溶けるような動きをするんですけど、まさか実写で、それも人でするとは思いませんでした」

『ターミネーター2』(1991)
(C)1993 STUDIOCANAL IMAGE

「一挙放送は夫婦仲の修復ツールとして…」「それ見どころじゃないですよ」

――今回はシリーズを一挙放送します。連続して観るにあたって、どういうポイントに注目して楽しみたいですか?

山里「ジェームズ・キャメロンが実は一番大事にしていたポイントっていうのは人間、ヒューマンの心の動きであったりするんです。そこを筋に置いて、ただのアクションじゃないってことを念頭に置いて楽しみたいですね」

河本「僕は最近、妻の直美と会話がないんです。たぶん、直美は『ターミネーター』を観たことがないので、一緒に観ようと誘いたいですね。夫婦で観て、感動できるシーンをお互い共有したり、感想を言い合って、僕が妻にいろいろレクチャーしたり。家族のコミュニケーションのツールとして使いたいです」

山里「それ注目ポイントじゃないじゃないですか!でも、夫婦仲が危険なのは確かですね」

河本「どこの週刊誌とは言いませんけども、僕に関する記事が載るたびに、すごい怯えてるんですよ。それこそ、家に帰ってドアを開けるときに『デデンデンデデン……』と心臓の心拍音がまるで『ターミネーター』のテーマのように早くなりますからね」

――(笑)。『ターミネーター』を観続けてきて、芸風に影響を受けたところなんてありますか?

河本「影響というか、山里本人が『ターミネーター』のような人生を歩んでますからね。昔、山里は足軽エンペラーというコンビを組んでいたんです。それがもうまったく売れなかった。それがテレビ番組の『ガチンコ!』に出て」

山里「『ガチンコ!』の1コーナー、『ガチンコ! 漫才道』ですね」

河本「『ガチンコ! 漫才道』でネタを競い合って、そこで足軽エンペラーが優勝したんです。やっと頭角を現すかな、って思ったらそこでも鳴かず飛ばずで、結局解散。でもその後、山里はしずちゃんというモンスター、ターミネーターに例えるならT-Xを手に入れるんですね。そこからがまさに"I’ll be back"ですよ。まあ今はT-Xと疎遠になってしまいましたが」

山里「(笑)」

女ターミネーターが登場した『ターミネーター3』
TM (C)2003 IMF3

『ターミネーター4』ではクリスチャン・ベイル、サム・ワーシントンが核戦争後の世界で機械軍と戦った
(C) 2009 T Asset Acquisition Company, LLC. All Rights Reserved.

――最後にこれから観てくださる方にメッセージをお願いします。

山里「『ターミネーター』を、ただなんとなく知ってるよで終わらせたらダメだってことに気づける放送になってます。まだまだ、みなさん全然『ターミネーター』の事知りませんよ。本当はこんなに面白いんですよ、ともう一回確認できるのは一挙に観ることができるからじゃないかなと思います。ぜひそれを体験してもらいたいなって」

河本「ターミネーターのことは皆さん知ってると思うんですけど、ただ単に知ってるというだけではダメだと思うんですよ。なんでこの一挙放送で……」

山里「河本さん、それ僕のヤツですよ!」

河本「どっちを使うかは記者の方に任せます。これで山里派か河本派かわかります」

山里「今日の感じ、河本派多そうですよ(笑)」

INFORMATION

「河本・山ちゃんの『ターミネーター』イッキ観!」は12月18日(日)8:30よりCSチャンネルムービープラスでオンエア(リピート放送あり)。『ターミネーター』一挙放送は12月24日(土)と31日(土)の各日11:30スタート。