東武鉄道は15日、特急スペーシアのリニューアルを発表した。来年5月の東京スカイツリータウン開業に合わせ実施されるもので、最初のリニューアル車両は29日にデビューする予定だ。
特急スペーシアに使用される100系車両は全9編成(1編成あたり6両)。1990年の就役以来、東武の看板特急列車として活躍し、2006年からはJR線に乗り入れ、新宿駅までの運転も実施している。
今回のリニューアルでは、車両外観のカラーリングが3パターンあり、3編成ずつの変更となる。第1号列車は、東京スカイツリーライティングデザイン「雅」(優雅で気品あるイメージの江戸紫)を基調としたカラーリングに。浅草駅を29日9時30分に発車する特急「けごん7号」でデビューをはたす。
加えて、東京スカイツリーライティングデザイン「粋」(隅田川の水がモチーフの淡いブルー)を基調とした編成と、サニーコーラルオレンジ(日光・鬼怒川方面の観光列車の象徴)がベースの編成も登場。3パターンとも、東武グループのロゴカラー「フューチャーブルー」のラインがあしらわれ、車体側面には新たなスペーシアのロゴマークが掲出されるという。
車内も一新され、一般席は東京スカイツリーのロゴをモチーフに、カラフルなパステルカラーをあしらった座席に。コンパートメントルーム(個室席)の座席、壁紙、床じゅうたんも改装され、日光・鬼怒川の自然豊かな大地を連想させるブラウンを用いた高級感のある空間になる。
特急スペーシアについては、29日のリニューアル第1号列車の運転開始以降、リニューアルが完了した編成から順次営業運転を行う。なお、東武鉄道では29日から来年1月31日まで、リニューアルを記念した日光・鬼怒川への誘客キャンペーンも実施するとのこと。