大阪府堺市はこのほど、阪堺線で導入を進める低床式車両のデザイン投票結果を発表した。投票の対象となった4つの案の中から、車体上部が緑、車体下部が白茶、アクセントカラーにジャパンメタリックをあしらったカラーデザインが選ばれた。

阪堺線低床式車両のカラーデザイン投票で選ばれたのは緑と白茶のツートンカラー

阪堺電気軌道の阪堺線は、大和川~浜寺駅前間で堺市内を走行しており、堺市では阪堺線の利用促進のための活性化策などを検討している。低床式車両は車内に段差がなく、子供から高齢者まで利用しやすいことから、今後導入が進められるという。車両のデザインを検討するにあたって、4点のカラーリングが掲出され、これに対する投票が行われた。

11月29日から12月9日までの投票期間中、全国から663票が集まり、中でも緑・白茶・ジャパンメタリックのカラーデザインは305票と、総投票数の約半数を占めた。車体上部の緑は阪堺線のイメージカラーで、日本を代表する古墳群である百舌鳥(もず)古墳群のイメージも表現。白茶色は千利休と「わび」のイメージで、堺市の歴史と伝統を表すカラーリングとなっている。

今回の投票結果は、今後の車両デザイン決定における参考意見として活用される予定。