JVCケンウッドは15日、デジタルビデオカメラ「Everio(エブリオ)」シリーズの新ラインナップ「GZ-V590」「GZ-V570」を発表した。JVCブランドから12月下旬に発売される。価格はオープンで、推定市場価格はGZ-V590が110,000円前後、GZ-V570が100,000円前後となる見込みだ。
家庭用ビデオカメラとして最高クラスの明るさとなるF1.2のレンズを搭載する新ラインナップ。併せて裏面照射CMOSセンサーを採用することで、最低照度1ルクスでの高感度撮影も行えるようになった。暗い室内でロウソクが灯るパーティーシーンの撮影や夜景などでもノイズを抑えた撮影が可能だ。また、手ブレ対策として、新開発の光学式手ブレ補正機構と、明るいシーンでの広角撮影時に大きな効果を発揮するアクティブモードを搭載。
撮影機能で注目すべき点としては、画質劣化を抑えたデジタル方式のダイナミックズームにより、光学ズーム性能は10倍ながら18倍まで高画質でズームが行える。その他、犬や猫の顔を検出する「ペット検出」機能や、「人物」「風景」「森」などの12プログラムのシーンモードを撮影状況に応じて自動適用する「インテリジェントオート撮影機能」などを備える。ペット検出機能で判別できるのは、犬が25種類、猫が18種類だ。
その他の主な仕様は次の通り。レンズの焦点距離は動画撮影時で32.8~396mm(35mmフィルム換算)、静止画撮影時で33~330mm(35mmフィルム換算、アスペクト比16:9時)、40.4~404mm(同、アスペクト比4:3時)、撮像素子は総画素数332万画素1/4.1型裏面照射CMOSセンサー、記録方式は動画がAVCHD、静止画がJPEG、モニターは3型・23万ドット液晶。記録メディアはGZ-V590が64GB、GZ-V570が32GBのメモリを内蔵するほか、SD/SDHC/SDXCカードを利用可能だ。付属バッテリーの連続撮影時間は約1時間25分(実撮影時間は約45分)となっている。
サイズはW36×D115.5×H57mm(突起部含む)、重量は本体のみで約210g、付属バッテリー装着時で約230gとなっている。なお、高性能レンズを搭載しつつも、体積比で同社の従来モデル「GZ-HM880」より約40%もの小型化を実現した。