経営難に苦しむ総合病院にやって来た一人の外科医(沢村一樹)が、クセのある医師や看護師たちの意識を変え、病院を再建していくテレビ朝日系のドラマ『DOCTORS~最強の名医~』(毎週木曜 21:00~)がついに12/15(木)最終回を迎える。主人公の外科医・相良浩介を演じる俳優、沢村一樹に話を聞いた。
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――ついに最終回を迎えますが、今回、相良浩介という役を演じていかがでしたか?
沢村「短い間でしたけど、これで相良浩介というキャラクターがテレビからいなくなるのがもったいないと思いました。役者として彼という人物をもっと演じていたいし、彼がもっといろいろなトラブルに遭遇して、どういうふうに解決していくのかを見届けたい。でも、今回、相良浩介という役に出会えて本当に嬉しかったです。この経験は僕にとって宝になっています」
――視聴率も好調のようですが、このドラマの魅力について、沢村さんはどうお考えになりますか?
沢村「福田靖さんの脚本に寄るところが大きいと思いますが、やっぱり作品全体に漂う軽妙な雰囲気が一番大きな魅力ですよね。変にお仕着せがましくなく、それでいて見た人に自然に考えさせるところがいいと思います。相良先生って全然説教臭くないんですよ。世の中にはなかなか白黒決められないことって多いじゃないですか。夫婦ゲンカのように(笑)。相良は力づくで物事の白黒をつけるのではなく、相手に気づかせる、考えさせるところがすごい。見る人にもきっと『いろいろなことがあるけど、もうひと頑張りしてみようか』という気持ちにさせるドラマですよね」
――確かに相良先生のやり方には人を動かす不思議な力があります。
沢村「『立場が人を変える』という言葉がありますが、物事は何かスキルを身につけたからうまくいくのではなく、その人の中にもともとあったものに光を当て、その人が大きく変わることでうまくいくと僕は思うんです。ちょっとでもいいからやる気を出す、今までうまくいかなかったことを嘆かず『これをやったらどうだろう』と気づく。そういったことをドラマを見て下さる人がなんとなく感じてくれればいいなって僕は思います」……続きを読む