ホルモンも釜焼きピザも楽しめる欲張りバル

手頃な価格のワインとそれに合う料理を揃えたワインバルは、コストパフォーマンスを重視する近年の消費者ニーズを掴み、ここ数年ですっかり広がった。最近では大手企業の参入も進み、ワインバル同士でも競争が激化。より個性を打ち出した斬新な店が登場し、集客に成功している。

今年9月にオープンした東京・大井町「Italian bar バル道」(1階15坪・2階15坪 計47席)も、新たな個性派ワインバルとして注目のお店。系列店にホルモン焼きやラーメン店を持ち、その仕入れ力や商品力をいかしたオリジナルメニューを揃えているのだ。

「イベリコ豚 中落ちカルビのグリル マスタード添え」(880円)

濃厚でクリーミーなソースで食が進む「季節野菜のクリーミーバーニャカウダ」(750円)。女性向けに、ニンニクとアンチョビはやや控え目

まず特徴的なのが、毎日仕入れる新鮮なホルモンを使った料理の数々。フレンチやイタリアンの要素を取り入れて、「トリッパと香味野菜のトマト煮込み」(500円)や「上ミノバジルソテー」(780円)など、お洒落かつがっつり系のホルモン料理が並ぶ。さらに「イベリコ豚 中落ちカルビのグリル マスタード添え」(880円)や「ラムチョップグリル バルサミコ&バジル2色ソース」(1,200円)など、ワインに合うメイン料理も1,000円未満を中心に豊富に揃えている。

「琉球ロイヤルポークソーセージグリル」(780円)

また、もう一つの看板メニューが厨房内に置いた専用釜で注文ごとに500℃の高温で焼き上げる釜焼きピザだ。本場ナポリの味を再現しながら、1~2人前の小サイズで500円~、2~3人前の大サイズで880円~とこちらもお手頃。「マルゲリータ」(小500円、大880円)などの定番に加え、系列ラーメン店「道楽」のチャーシューをトッピングし、八丁味噌を加えた味噌ソース味の「ネギMISOチャーシュー」(小600円、大1,080円)や、韓国風の「ブルダァ(炎の鶏)チキンマヨ」(小550円、大980円)など、ひと味違ったオリジナルピッツァも楽しい。

厨房内に釜を置き、注文ごとに焼き上げる釜焼きピッツァ。「ネギMISOチャーシュー」(小600円、大1,080円)は、系列店の「ラーメン道楽」とのコラボ商品で、八丁味噌を加えた味噌ソースがポイント。食べてみるとまさにチャーシュー麺! ワインはグラス500円~。日替わりで赤白各3種類用意するので、グラスだけでも十分楽しめる

ワインは、イタリア産を中心に約50種類を揃える。グラスで500円~で、ボトルも2,000円台から。さらに平日は翌3時、金・土曜日は翌朝6時まで営業しているから、使い勝手も抜群によい。仕事帰りに「軽く一杯」なんてシーンから、仲間でがっつり食べたい時のも対応してくれる日常使いにぴったりの一軒だ。

東京・大井町「Italian bar バル道」。JR大井町駅東口改札より徒歩2分。一人でふらりと、みんなでワイワイまで幅広い客層に対応。1階部分は、ハイテーブルにハイチェアで、気軽に軽く一杯というお客向け。2階はゆったりしたテーブル席が中心