お笑いタレントのたむらけんじが10日、吉本興業のクリエイター養成学校「よしもとクリエイティブカレッジ大阪」(大阪市中央区)のオープンカレッジで初講師を務め、マスコミ業界を目指す約100人の若者たちを前に熱弁を振るった。

「よしもとクリエイティブカレッジ」で初講師を務めたたむらけんじ 拡大画像を見る

焼き肉店経営などを成功させた実業家の顔も持つたむらの講義のタイトルは「たむらけんじの芸人・経営者としてのアイデア発想法と人材論」。緊張の面持ちで登壇したたむらは、「今日はマジメに話をさせてもらいます。おもしろいこと言うとかじゃないですからね……まぁ、普段から僕であんまり笑ってないかもしれませんけど(笑)」と自虐的な? 挨拶で会場をなごませた。

講義ではたむらならではのユニークな発想を披露。現在、大阪の駅や空港などで販売しているレトルト商品「炭火焼肉たむらのお肉が入ったカレー」が大阪みやげとしてヒットしているが、「今、作りたいと思ってるのは『たむらのお肉がはいっていないウーロン茶(ちゃ~)』。でもなかなか実現しない。これ、売れないですかねぇ?」とギャグとも本気ともつかないアイデアで笑わせたたむらは、「NGK(なんばグランド花月)の上をホテルにしたら絶対儲かると思うんですよ。稼働率100%でしょ?」と仰天プランもぶち上げていた。

およそ1時間に及ぶ講義を終えたたむらは「教えるのは難しいですね。自分が何をしゃべってるかわからなくなることも何度かありましたし(笑)。でも、熱心に話を聞いてくれて、いい空気でした」と感想を。さらに「来年は芸能生活20周年。芸の方でもがんばりたい」と絶好調の副業に加え、本業にも意欲をみせたが、長らく作っていない"新ネタ"について聞かれると、「ネタに関しては引退しているような状態なんで(笑)。新ネタを作るとなると"復帰"せなあきませんし……」と苦笑い。だが、20周年の節目に向け、「来年はどでかいイベントをひとつ考えてます。4年に1度ぐらいやってる"TKF(たむらけんじファミリー)祭り"のどでかいバージョンをぶっぱなしたい」と意気込んでいた。