映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』の完成披露試写会が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、キャストの吉岡秀隆、堤真一、小雪らが出席した。

映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』の完成披露試写会に出席した小雪 拡大画像を見る

現在妊娠9カ月で出産前最後の公の場となる小雪は、夫役の吉岡にエスコートされながら登場。劇中でも妊婦役を演じており、「疑似体験をさせてもらって、いい経験になりました。本当に縁がある作品です」と笑顔を見せた。妊娠については「自分以外のものを守るという意識が芽生えました。出産までの10ヵ月間は、母親になるために神様が与えてくれた時間だと思う。撮影の時は想像でしかなかったですが、今ひしひしと実感してます」と母親の顔をのぞかせた。山崎貴監督は、小雪の出産予定日が映画公開日の2日後であることを明かし、「小雪さん、1月21日に産んで下さい! 聞こえてるかな?」と懇願すると、小雪はお腹に手を当て「拍手の音に反応してますよ」と微笑んでいた。

映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』は、『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(2007年)に続く『ALWAYS』シリーズ第3弾。東京オリンピックが開かれ、高度経済成長の真っただ中の昭和39年が舞台で、"茶川家"や"鈴木オート"ら三丁目の住民たちが、笑いあり涙ありの心温まる物語を繰り広げる。舞台あいさつには、吉岡、堤、小雪、山崎監督のほか、堀北真希、もたいまさこ、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一揮が登壇。主題歌を歌うBUMP OF CHICKENもサプライズで登場し、会場を沸かせた。吉岡は「『ALWAYS』史上最高の作品になりました。三丁目に行って、元気を出しましょう!」と呼びかけ、山崎監督は「撮影中に震災が起こりましたが、この時期を選んで生まれてきたように思う。本当の幸せって何だろうと考え直すキッカケになる作品です」とアピールした。

前列左から、もたいまさこ、小雪、薬師丸ひろ子、堀北真希、後列左から、山崎貴監督、須賀健太、吉岡秀隆、堤真一、小清水一揮

3作目のテーマは"巣立ち"ということで、前作で小学生だった須賀や小清水が高校生になり、堀北が演じる六子が結婚するなど子供達の成長も見どころ。堤は、「子供達がどんどん大きくなっているのに、僕らはおっさんになってしまって。色んなものが成長して変化しているのを感じてもらえると思う」とPRしたが、「8年前から"六ちゃん"を見てるから、脚本を読んだ時点でダメでした……。スタッフのおじさん達も同じ気持ちだった」と"父親"の切ない心情を明かすと、堀北は「結婚は次のステップに希望を持っていくと同時に、今までいた場所に置いて行くものもあるんだと感じました。たくさんのお父さんに『ありがとうございました』と言いたい」と感慨深げに撮影を振り返った。

映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』は、2012年1月21日から全国公開予定。