ジョニー・デップとティム・バートン監督の8度目のタッグ作となる映画『ダーク・シャドウズ(原題)』が、2012年5月に日本公開されることが決定した。
本作は、1966年から71年までの約5年間にわたってアメリカ・ABCテレビにて放送され、カルト的人気を誇ったゴシック・ソープ・オペラ『ダーク・シャドウズ』を基に、オールスターキャストで映画化したもの。映画版としては、これまでに『血の唇』(1970年)と『Night of Dark Shadows』(1971年)の2作を製作。日本ではテレビシリーズは放映されていないが、1972年に『血の唇』が公開されている。
ジョニー・デップが演じる物語の主人公バーバナス・コリンズは、1752年にイギリスからアメリカに移民し裕福なコリンズ家に育ったプレイボーイ。しかしある日彼は、魔女によってバンパイアに変えられ生き埋めにされてしまう。それから2世紀後の1972年、予期せぬきっかけで自分の墓から開放されるハバーナス。映画は、歳月によって劇的な変化を遂げた世の中と不可思議な謎を秘めるコリンズ家の末裔の姿を、ティム・バートンならではの新解釈で描いたゴシック・ホラー大作となる。
映画の脚本はセス・グラハム=スミスが執筆。ダン・カーティスによるテレビシリーズに基づき、ストーリーはジョン・オーガストとグラハム=スミス、さらに製作チームにはバートン監督と長年の交流があり、アカデミー賞受賞を誇るリチャード・D・ザナック(『不思議の国のアリス』、『ドライビング Miss デイジー』)も参加。そしてキャストは、ジョニー・デップ、彼と再びタッグを組むグレアム・キング(「ランゴ」、「ディパーテッド」)、クリスティ・デンブロウスキー、デイビッド・ケネディなど。製作総指揮はクリス・レベンゾン、ナイジェル・ゴステロウ、ティム・ヘディングトン、ブルース・バーマンらが務める。
かねてよりテレビシリーズの熱狂的ファンであることを公言していたジョニー・デップは、「僕はずっと『ダーク・シャドウズ』に魅了されてきた。家に走っては帰ってテレビにかじりついて見ていた。子供の頃からジョナサン・フリットが演じたバンパイア一家の家長バーバナスを演じたかったんだ」と喜びのコメントを寄せている。どんな役でも演じられる俳優=「カメレオン俳優」として名高いデップだが、今作での演技にも注目が集まるところ。撮影は現在、パインウッドスタジオおよびロケーション撮影を含め、全てイギリスにて進められているという。
『ダーク・シャドウズ』(原題)の全米公開日は5月11日。現時点で詳細日程はアナウンスされていないが、日本でも同月より公開される。配給はワーナー・ブラザース映画。