シュア・ジャパン・リミテッッドは6日、プロフェッショナル・オープンバック・ヘッドホン2機種「SRH1840」と「SRH1440」を発表した。発売は2012年春を予定している。価格などは現時点では未定だが、SRH1840は、「SRH940」を上回る、同社のフラッグシップモデルとなる製品だ。

オープンバックスタイルを採用したプロユース向けのモニターヘッドホン。左が「SRH1840」で右が「SRH1440」

両モデルは、同社としては初めてオープンバックスタイルを採用したヘッドホンだ。オープンバックスタイルの採用により、奥行き感と広がり感の高いサウンドを実現している。ドライバーは、ネオジウムマグネットを使用した40mm径。その背面には、通気孔のあるセンター・ポールピースを備えたスチール・ドライバーフレームが配置され、内部の共振を抑えると同時に、直線性を向上させ、入力信号と出力信号のズレを低減。音量による特性変化を抑えている。また、SRH1840では、左右のドライバーの特性を厳密に揃えることで、より正確な表現が可能になった。

周波数帯域はSRH1840が10Hz~30kHzで、SRH1440が15Hz~27kHz。感度はSRH1840が96dB/mWで、SRH1440が101dB/mWとなっている。インピーダンスは、SRH1840では65Ωだが、SRH1440では、ポータブルオーディオプレーヤーなどでも使いやすいように37Ωに下げられている。最大許容入力は両モデルとも1,000mWだ。重量はSRH1840が268gで、SRH1440が343gとなっている。

両モデルとも、プレミアムパッド入りのスチールフレーム・ヘッドバンドと、表面にべロア素材を使用した高密度ヤーパッドにより、長時間の使用でもユーザーに負担が少ない装着感を実現している。ケーブルは着脱可能な両出しタイプで、長さは2.1m。心線はOFCで、断線を防ぐために、ケプラー素材により強化されている。プラグタイプは3.5mmステレオミニだ。なお、製品には2本のケーブルと交換用のイヤーパッド、6.5mmステレオ標準プラグへの変換アダプター、ジッパー式保管用ハードケースが付属する。