日本損害保険協会はこのほど、自動車事故の被害者救済支援のひとつとして、「高規格救急自動車」10台を国内の消防本部に寄贈すると発表した。

高規格救急自動車イメージ(出典:日本損害保険協会Webサイト)

同協会は、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の運用益を活用した事業として、1971年度より救急自動車の寄贈事業を実施。1991年度からは、同年度に救急救命士制度が発足したことに伴い、高度な救急医療機器を搭載した「高規格救急自動車」を寄贈している。2011年度までの救急車全体の累計寄贈台数は1,625台で、このうち「高規格救急自動車」の累計寄贈台数は236台になるという。

今回発表された寄贈先は以下の10カ所。福島県白河地方広域市町村圏消防本部、新潟県新発田地域広域事務組合消防本部、山梨県東山梨行政事務組合東山梨消防本部、長野県岳南広域消防本部、福井県大野市消防本部、大阪府富田林市消防本部、岡山県新見市消防本部、福岡県直方・鞍手広域市町村圏事務組合消防本部、熊本県阿蘇広域行政事務組合消防本部、鹿児島県日置市消防本部。

高規格救急自動車とは、従来の救急自動車と比べて車内空間が広く、傷病者の振動等を軽減させるための防振架台のほか、換気装置や冷暖房設備など、救急救命士が高度な救急救命処置をしっかり行える設備を搭載した救急自動車。