JR旅客5社および日本民営鉄道協会加盟会社、東京都交通局、横浜市交通局、大阪市交通局など鉄道事業者76社局は5日、共同で暴力行為防止ポスターの掲出を発表した。

鉄道事業者76社局が掲出する暴力行為防止ポスター

「暴力…もう見たくない。」と題したこのポスターは、9日より駅構内や列車内に掲出され、「何があったか知らないけど、酔って暴力をふるう人、情けなくて目も当てられない」というメッセージとともに、第3者の目線で暴力の悲しさを訴えたものになっている。

この取り組みは駅・列車内での利用者同士のトラブルや、鉄道係員(駅係員、乗務員など)への暴力行為が依然として多い現状を考慮し、各鉄道事業者が連携して実施するもの。警察庁・国土交通省の後援も受けている。

ポスターを掲出するのは日本民営鉄道協会加盟会社のほか、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、東京都交通局、横浜市交通局、大阪市交通局、東京モノレール、北総鉄道、愛知環状鉄道の計76社局。

来年2月8日までの2カ月間、駅構内で約6,800枚、列車内で約5万3,000枚掲出する予定。飲酒する機会が多く、暴力行為の起きやすい年末年始期に重点的にポスター掲出を行い、暴力被害件数の減少と、安全・安心な鉄道利用環境の実現を目的としている。