オリコンDDは1日、自動車保険の顧客満足度調査結果を発表した。これによると、1位はイーデザイン損保、2位がチューリッヒ保険、3位が三井ダイレクト損保だった。
初ランクインで総合1位に踊り出る
今回の調査は、自動車保険を使ったことがある1万人に、「会社の信頼性」「保険料」「事故後の交渉力」「付帯サービス」など、消費者が自動車保険を加入する際に重視する11項目についてインターネットで回答を得て集計した。
自動車保険の顧客満足度調査は、2位が3年連続でチューリッヒ保険、3位が4年連続で三井ダイレクト損保と、保険料の安さなどから通販型の保険会社が上位の常連になっているが、2009年に開業したイーデザイン損保が、初ランクインで総合1位に踊り出た格好だ。
今回の調査では全般的に、通販型の自動車保険の評価が代理店系の自動車保険よりも高くなっているのが特徴。保険料の満足度は高いが保険料以外の項目では上位に入っていなかったり、逆に、保険料以外の項目では上位に入っていても保険料の満足度は低かったりといったように、通販型の自動車保険でも、項目により、各社の強み弱みがランキングから見て取れる。
調査11項目全てにバランス良く上位にランクイン
オリコンDDは11の各項目でもランキングを発表しており、イーデザイン損保のように満遍なくランクインする会社もあれば、事故関連になるとランク外となる会社もある。各社の特色が示されていることから消費者が自動車保険を選別する指標として活用されそうだ。
イーデザイン損保は「保険料の安さ」だけでなく、調査11項目全てにバランス良く上位にランクイン。全項目で全保険会社中4位以内に入るというバランスの良い「優等生」的な評価を得た。東京海上グループとNTTグループとの合弁というバックボーンも消費者に支持されたとみられる。
イーデザイン損保は、新しい保険会社なので知らない人もいるかもしれないが、業界大手の東京海上グループの通販型自動車保険の会社。同じ東京海上グループの東京海上日動は、通販型以外の大手損保(東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン、あいおいニッセイ同和損保、日本興亜損保)の中では2008年度版から2012年度版までの同ランキングにおいて、最も高い評価を維持しており、東京海上グループの品質の高さや満足度はそこからも読み取れる。
あまりなじみのないイーデザイン損保が総合第1位という今回の結果を意外に感じている人もいるかもしれない。だが、通販型が人気を集めている最近のトレンドの中で、品質に定評のある東京海上グループの通販型自動車保険が高い評価を得たのは、納得できる結果ともいえる。
「保険料ランキング」「事故対応満足度ランキング」など、自動車保険の一部分だけに注目したランキングはいくつかあるが、本来は、保険料と事故対応などとのバランスで、総合判断したいところ。その点、オリコン顧客満足度ランキングは、実際に、事故やトラブル等で自動車保険を使った人を対象に調査をしており、「広告などから受ける印象」ではなく、実際の保険料、事故対応、ロードサービスなどの品質から感じられる満足度を調査しており、このランキングを参考にすれば、色々なランキングやクチコミなどを自分で調べる手間も省いて確かな選択ができるものとなっている。
オリコン顧客満足度ランキングはこちら→ http://life.oricon.co.jp/rank_insurance/