フィンランドのFuturemarkは11月29日(現地時間)、パソコン向け3Dゲーミング・ベンチマークソフトとして広く知られ、同種のソフトウェアでは業界標準の地位を確立している同社「3DMark」において、そのAndroid端末向けバージョンとなる「3DMark for Android」(開発名)を開発中であることを明らかにした。リリースは2012年中と予告されている。

現時点で明らかにされている3DMark for Androidの主な特徴としては、レンダリング、CPU、物理演算の各テストによるゲーミング性能の計測ができることや、リアルタイムグラフィックスの描画にはOpenGL ES APIを用いることなどが挙げられている。

また、測定されたベンチマークスコアは、現在同社が開発中のWindows 8向け3DMarkと比較可能なものになるとされている。これは、Androidタブレットとの競合が予想される、将来のWindows 8搭載タブレットの存在などを想定したものだろう。

同社CEOのJukka Makinen氏は、3DMark for Androidについて次のように述べている。「1998年以来、パソコン業界はゲーミング・ハードウェアの性能を測定するために3DMarkに依存してきた。2012年に私たちは、メーカー、サプライヤー、ベンダーが信頼できる決定的なベンチマークソフトをAndroidプラットフォームに持ち込むでしょう。」