政府の原子力災害対策本部は29日、28日までの検査結果から、原子力安全委員会の助言を踏まえ、福島県に対し、福島県伊達市(旧小国村及び旧月舘町の区域に限る)において産出された2011年産の米について、出荷制限を指示した。
福島県は28日、同県伊達市の旧小国村と旧月舘町で収穫された米から、国の暫定規制値(500ベクレル/kg)を超える放射性セシウムを検出したと発表。伊達市旧小国村では農家2戸、旧月舘町では農家1戸の米から、規制値を超える米が確認された。
旧小国村で規制値を超えた米の分析値は、580ベクレル/kg、780ベクレル/kg、旧月舘町で規制値を超えた米の分析値は1,050ベクレル/kgだった。
このうち、旧小国村で規制値を超過した米の流通先については、直売所に出荷された18kgのうち9kg(6袋)の所在は確認済みだが、残り9kg(6袋)は流通した可能性があるとして、福島県で確認中となっている。