2012年1月28日公開の映画『劇場版テンペスト3D』の製作発表が28日、東京・六本木のニコファーレで行われ、主演の仲間由紀恵、谷原章介、高岡早紀が出席した。

左から高岡早紀、仲間由紀恵、谷原章介 拡大画像を見る

2008年に刊行された原作は、池上永一の同名小説。今年2月に舞台化、7~9月にNHKのBSプレミアムで放送されたドラマ化に続き、沖縄返還40周年にあたる記念すべき2012年に3Dとして劇場版が公開される。女性に学問が禁じられ、日本と中国、欧米列強の間で揺れ動いた19世紀の琉球王国を舞台に、琉球に生まれた真鶴(仲間由紀恵)が、男の孫寧温(仲間由紀恵)に成りすまして政治の世界に身を投じていく姿を描く。

製作発表の前に、真鶴として琉装(沖縄の伝統的な衣装)姿で登壇し、3Dホログラム映像によって作られたバーチャルの孫寧温と対面するという演出が行われ、仲間は「凛々しいお姿と再会することができて、と言いたいところなんですが、この舞台上から何も見えてないんです(笑)」と苦笑いを浮かべるも、「無事、息が合って良かったです」と成功に笑顔。

さらに舞台版から携わってきた同作品について「作品で1年以上やらせてもらうことは本当にないので、私自身が琉球を救うという強い気持ちを持って毎日臨んでいました」と振り返り、「私の生まれ故郷である沖縄が、一体どんな流れで今の沖縄というものがあるんだろうと体験させて頂き、一生私の財産に残る体験になりました」と感慨深く話していた。

また、寧温役の時に高岡早紀扮する聞得大君から必要以上に苛められた仲間は「喋る度に『うるさい! 黙れ! 静かに! 疲れる!』とずっと言われ続けてたまらない気持ちになりました(笑)」と話すと、高岡は「ストレスをためずに好き放題に出来たので、楽しんで撮影が出来ましたよ(笑)」と満足そうだった。

映画『劇場版テンペスト3D』は、2012年1月28日より丸の内ピカデリーほかで全国公開。