JR門司港駅そばの九州鉄道記念館にあり、子供たちにも人気の「九州の鉄道大パノラマ」。鉄道模型で"九州1周旅行"を楽しめる同コーナーが大規模リニューアルされ、話題を呼んでいる。

国の重要文化財にも指定されたJR門司港駅(写真左)からすぐの場所に、九州鉄道記念館(同右)はある

同コーナーは九州を舞台にしたHOゲージ(線路幅16.5mm)の鉄道模型で、迫力ある映像とナレーションに合わせ、JR九州の人気列車が博多駅や門司港駅を次々と発車していく演出も人気。今回のリニューアルは、九州新幹線の全線開業や新しい観光列車の運転開始に合わせて行われた。

九州鉄道記念館の本館に「九州の鉄道大パノラマ」が設置されている。リニューアル後は、「あそぼーい!」や「いさぶろう・しんぺい」などの鉄道模型も登場

リニューアルされた「九州の鉄道大パノラマ」では、今年6月に運転を開始した特急「あそぼーい!」のほか、肥薩線人吉~吉松間を走る「いさぶろう・しんぺい」も登場。九州新幹線開業まで「リレーつばめ」に使用された787系や、「かもめ」「ソニック」の885系が、JR九州のロゴをまとった新デザインになった。JR博多シティや鹿児島中央駅ビルも登場している。

タッチパネル式列車検索システムも設置

パノラマの後方には大型スクリーンを設置し、鉄道模型の走行に合わせて列車の実写走行シーンも楽しめる。タッチパネル式列車検索システムも導入され、タッチパネルから好きな車両を紹介する映像も見られるようになった。

また、「あそぼーい!」と九州新幹線の新800系車両の模型については、演出運転の終了後、3分100円で運転させることも可能に。実物のマスコンを活用した運転操作卓から操作でき、車両に取り付けたCCDカメラからの映像がスクリーンに投影されるため、実際に列車を運転しているような体験が楽しめるという。

九州鉄道記念館の開館時間は午前9時より午後5時まで。入場料は大人300円、中学生以下150円で、4歳未満は無料となっている。なお、JR九州のICカード乗車券「SUGOCA」の利用者は2割引となり、大人240円で入場できる。