専用の唐揚げ粉がある

唐揚げといえば、その名の通り揚げるもの。と思いきや、最近では唐揚げ粉を使えばフライパンで焼くだけだったり、電子レンジで加熱するだけで唐揚げが完成したりもするらしい。揚げない唐揚げ、電子レンジ調理とフライパン調理ではどちらがおいしいか試してみた。

使用するのは昭和産業の「レンジでチンするから揚げ粉」とフライパン調理用となっている日清フーズ「揚げなくていいから揚げ粉 ザ・ノンフライ」。

昭和産業の「レンジでチンするから揚げ粉」とフライパン調理用となっている日清フーズ「揚げなくていいから揚げ粉 ザ・ノンフライ」

少量の水を入れて蒸し焼きにするフライパン調理版

フライパン調理は、鶏肉に唐揚げ粉をまぶしつけ、5分間置く。その後、熱したフライパンに薄く油を引き、一旦火を止めたら鶏肉を並べ、水を鍋肌から入れる。蓋をしてから火をつけ、弱火~中火で3分蒸し焼きにする。3分後、蓋を取ったら鶏肉をひっくり返しつつ、火を通していく。これで完成。

電子レンジ調理版も鶏肉に粉をまぶしつけ、こちらはすぐにキッチンペーパーを敷いた皿に並べる。そして、電子レンジで加熱(4個なら600wで約3分30秒)。これで出来上がりと非常に簡単だ。

電子レンジ調理版。写真左が加熱前、右は加熱後

フライパンで焼いた唐揚げは、電子レンジ調理より色が薄い。そして、ちょっと表面がベタッした仕上がりとなってしまった。電子レンジ調理は"カラッ"とまではいかないが、ベタッした状態にはなっていない。見た目だけで判断すると、電子レンジ調理のほうが揚げた唐揚げに近い。

完成した揚げない唐揚げ2種。左の色が薄いほうがフライパン調理

しかし。食べてみると…フライパン調理のほうがジューシー! 肉汁が残っているのは断然フライパン調理版だった。

調理の手軽さでいえば電子レンジ調理の勝利なのだが、ジューシーさならフライパン調理が勝る。そして、「やっぱり揚げた唐揚げっておいしいんだな」と実感してしまったりもするのだが、揚げ油の処理は面倒で、しかも揚げ物をするとコンロの掃除も大変。そうやってトータルで考えると、例えばお弁当用に少しだけつくるなら電子レンジやフライパンでつくることができるとうれしい。要は、使い分け……ですね。