「Kindle Fire」に「Nook Tablet」と200ドル前後の安価なタブレット製品で賑わっている今年のクリスマス商戦だが、ここに積極的な値下げ攻勢で新たなライバルが参入しようとしている。カナダのResearch In Motion (RIM)が今年4月に販売を開始した「BlackBerry PlayBook」は当初499ドルの価格が設定されていたが、その後段階的な値下げが行われ、この年末商戦ではついに多くの北米リテール店舗で199ドルの値段で販売されているようだ。

ベースOSにQNXを採用したRIMのタブレット製品PlayBookは、当初16GBのストレージ搭載モデルが499ドルと、AppleのiPadと同じ価格帯で製品が市場投入されていた。だが、RIM自体は499ドルという定価を動かしていないものの、発売半年が経過して一部小売店での値下げ販売が行われるようになり、今年秋には店頭での割引きや「mail-in rebate」方式でのキャッシュバックを駆使して250~300ドル程度での購入が可能になっていた。だがAll Things DigitalでJohn Paczkowski氏が報告しているところによれば、感謝祭(11月24日)明けの金曜日から本格的にスタートするホリデーシーズン商戦において、一部店舗ではこの割引幅がさらに拡大し、16GBモデルで300ドル引きの199ドル、32GBモデルで299ドル、64GBモデルで399ドルと、前述の書店チェーンが展開する汎用タブレット製品群と同じ価格帯が提示されているようだ。カナダでの例はEngadgetが、その追加情報をVergeが、実際のホリデーシーズン向けのキャンペーンの広告はオフィス用品チェーンのStaplesが、それぞれ報じている。

Kindle FireのレポートでYoichi Yamashita氏が指摘しているように、北米では100ドルや200ドルといった単位を超えると端末の普及が加速するマジックナンバー的な数字として認知されており、公式の対応ではないものの、今回の値下げがPlayBookの売上における一定のブースト効果をもたらすことだろう。

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Research In Motion (RIM)